Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年07月10日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-466
 記:精神の中には絶対的な意志、すなわち全き自由な意志は存しない。当然に、人間精神が醸す目的的精神は絶対的自由は持ち得ないし、自然法を超えることは出来得ない。それでは人間は拘束されて解放がないのかと云えばそうとも言えないとスピノザは言う。汎ゆる宗教的・政治的・世俗的・学術的圧力からの解放を目指した人間の「道」を究明します。スピノザの定義する「自由人」とは、社会生活を送る上での精神の自由を意味しています。「内心の自由」を筆頭とした人間の内世界の自由です。
 定理七一 自由の人々のみが相互に最も多く感謝しあう。
 証明 自由の人々のみが相互に最も有益であり、かつ最も固い友情の絆をもって相互に結合する(この部第四部の定理三五 人間は、理性の導きに従って生活する限り、ただその限りにおいて、本性上常に必然的に一致する。および、その系一 人間にとっては、理性の導きに従って生活する人間ほど有益ないかなる個物も自然の中に存しない。なぜなら、人間にとっては、自己の本性と最も多く一致するもの(この部の定理三一の系により)、言いかえれば(それ自体で明らかなように)人間、が最も有益である。ところが人間は理性の導きに従って生活する時に真に自己の本性の法則に従って行動し(第三部定義二により)、またその限りにおいてのみ他の人間の本性と必然的に常に一致する(前定理により)。ゆえに人間にとっては、個物の中で、理性の導きに従って生活する人間ほど有益なものはない。により)。そして同様な愛の欲求をもって相互に親切をなそうと努める(この部第四部の定理三七 徳に従うおのおのの人は自己のために求める善を他の人々のためにも欲するであろう。そして彼の有する神の認識がより大なるに従ってそれだけ多くこれを欲するであろう。により)。したがって(付録:感情の諸定義 諸感情の定義三四 感謝あるいは謝恩とは我々に対して愛の感情から親切をなした人に対して親切を報いようと努める欲望あるいは同様な愛の情熱である。により)自由の人々のみが相互に最も多く感謝しあう。Q・E・D・=これが証明すべきことであった。(*竹林の七賢人)
 備考 盲目的な欲望に支配される人々が相互に示すような感謝は、多くは感謝というよりもむしろ取引あるいは計略(アウクビウム)である。
 次に忘恩は感情でない。しかし忘恩は非礼なことである。なぜなら、それは多くは人間が過度の憎しみ、怒り、高慢、食欲などに据われていることを示すものだからである。というのは愚かであるために贈与に報いることを知らない者は忘恩的と言われない。ましてや情婦の贈物によって彼女の情欲(または色情)に奉仕するように動かされない人、あるいは盗賊の贈物によって盗賊の盗品を隠匿(いんとく)するように動かされない人、その他この種の人間の贈物によって動かされない人はなおさら忘恩的とは言われない。いかなる贈物によっても自己あるいは社会の破滅になるような行ないへ誘惑されない人は、確固たる精神の所有者であることを示しているからである。



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最終更新日  2022年07月10日 06時04分28秒
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