Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年07月12日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-468
 記:スピノザは「物心二元論」を唱えたデカルトの批判者として現われ、その主張は「実体的に存在(常有)しているのは神だけであり、精神や物体は神に帰属するものだ」という一元論、人間に関して云えば心身一元論」です。スピノザが物心二元論を批判したのは、人間を精神と物体に二分する考え方が間違っていると考え、人間たる実在とは、それ単一で存在することが可能であって、他に依存することはないのとの言です。実体は常に単一です。したがってスピノザの思想からすれば、実体を二分する心身二元論は批判の対象となります。その単一の唯一の実体は、スピノザは「神」だと解きます。あらゆる存在はこの神に属する部分、様態・延長です。然し乍ら、神は世界の創造を自由意思を自身意識・認識した創造者ではありません。神そのものが、完全体としての世界全体であり、自然界なのです。デカルトが二元論的であるのに対して、スピノザは一元論的であると言えるでしょう。スピノザは神への絶対的な服従を誓う宗教家なのではないのかと疑うかもしれません。しかし、スピノザが論じる神とは、世界の創造者ではなく、世界そのものです。キリスト教とは全く別個の思想を築き上げたとも云え非難は当然にあるべくしてあるといえます。あらゆる存在が神の部分であると説くスピノザは、人間の自由意思を否定していると評価されます。しかし、彼のエチカ第四部の感情に関する考察を知れば、これは誤りであることがわかります。スピノザの定義によれば、感情には「欲望」、「喜び」、そして「悲しみ」があります。「欲望」とは、人間個体が自己の同一性を維持し続けようとする力です。「喜び」は、この「欲望」における力が増幅することで生じます。一方、この力が低減する時に生じるのが「悲しみ」です。此れ等全ての感情を制御する超越的性存在が理性です。目的意識の精神の自由を認めないスピノザですが、受動的精神感情三種の「欲望」・「喜び」・「悲しみ」から、より能動的な「徳と知」を基礎とする自然観念「理性」へと昇華すれば感情の受動状態からより放たれ、拘束受動感情から解放され、より精神の解放が得られるとします。更にスピノザの目指すのは「自らの神の認識」である永遠の瞬間「直感知」へと進みます。



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最終更新日  2022年07月12日 06時05分42秒
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