Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年10月14日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」本文 ― 要約
宇宙の進化と人間
記:シュタイナー「神秘学概論」のルツィフェル(Lucifer)、ラテン語で「光をもたらす者」(lūx 光 + ferre 運ぶ)を意味する者は、元々は、高位の大天使の一人で、地球の進化の太陽紀から月紀にかけてあった「天上の戦い」で自由になった存在として、必ずしも悪霊とはされず、神秘主義と芸術を人間に志向させる要になった存在として描写されます。
 その8 ルツィフェル(ルシファー、ルキフェル、ルシフェルとも/Lucifer)と諸周期
 月が分離する頃の、特殊な霊たちに注目してみよう。その霊たちは、自分の中に月紀の性質を余りに保ち続けていたので、太陽が地球から分離するに際してもそれに参加することが出来ず、また地球紀の月から地球に向けての働きかけにも参加できなかった。彼らの中には、月紀に於いて太陽に背いたときの衝動が生きていたのである。これらの霊をルツィフェル的な霊と呼ぶことが出来る。彼らは地球紀に於いていびつな仕方で進化をし、やがて人間存在たちを「誘惑」するようになった。彼らの作用によって、第一に人間たちはアストラル体で意識像を制御し、支配する能力を与えられ、自分の認識行為の主体となった。しかしそれは、同時に宇宙の姿だけを映し出すという意識の特徴が失われるということにもなった。そして第二に、その主体的な認識の起点がアストラル体であったため、自我はそのアストラル体に依存するようになり、人間存在の低次の要素の影響を受けるようになってしまった。彼らルツィフェル的な霊たちは人間に自由な活動を可能にさせたが、同時に誤謬と悪の可能性をも与えたのである。そして、それ以上に重要な結果として、人間に「死」を生じさせたということが挙げられる。以後の人間はアストラル要素によって体験でき、また肉体を破壊する作用としての地球の働きを、強く印象として受け取ることになってしまったのである。
 ルツィフェルたちは、地球に於いて、低次の段階に留まっていた人間たちにも作用した。その人間たちの生命体は余りにも保護されずにいたので、ルツィフェルの作用を受けて、自分の内部に存する自我の火花を勝手に拡大してしまい、周囲に強力な、そして有害な火の作用を生み出した。これは地球にとって一種の破局であった。
 ルツィフェルの影響から部分的に免れていたごく少数の人々は、その破滅から逃れて、現在は大西洋の海水に覆われている地域へと移住した。霊学はこの地域を「アトランティス」と呼び、またその時期を「アトランティス期」と呼ぶ。さらに、霊学の文献はそれ以前の時期を、地球紀の物質上の進化の最初期から始めて、ヒュペルボレイオス期、レムリア期と呼んでいる。
 アトランティス期(初期)当時、秘儀参入者たちはルツィフェルに影響されることが少なかったため生命体を通して形態霊の領域と完全に結ばれることが出来た。そして、自分たちがある偉大な存在によって導かれていることを知る。その存在は太陽と地球の分離を指導したものであり、太陽に属するものである。そしてこの存在によってキリストが将来現れるであろうことを予見した。このキリストに関する啓示をキリスト神託、或いは太陽神託と言う。当時、太陽の他にも天体として土星・火星・木星があり、それらの分離を指導した土星人・火星人・木星人たちがいたから、同様にして別の秘儀参入者たちが彼らから神託を受けた。また、太陽からは、地球と分離したのちにも太陽の進化に追いつけなくなった者たちが金星や水星を生じさせていたから、金星神託と水星神託もまた生じた。ルツィフェルの影響を大きく受けた人たちには、ヴルカン星神託が与えられた。これを生み出した存在たちは最も早い段階で太陽の進化に追いつけなくなったものたちである。
 アトランティス中期、低次の霊的存在たちは秘儀参入者たちを誘惑した。低次の霊的存在たちは人間たちに働きかけて人類の真の幸福に敵対させるようにし向けていたのである。この結果、不幸が増大し、成長力と生殖力が母胎から切り離されて単独で利用されたので、特別な仕方で空中・水中の力が引き出されてアトランティス地域は破壊されていった。空気と水の破局が訪れたのである。アトランティス人たちはその地域を離れ、移住を開始した。現在のヨーロッパ、アジア、アフリカなどへである。
 この頃になると、人間を専ら感覚的・物質的な次元に限定しようとする存在が現れた。のちに、これは人間を物質界に引き止める力を持ちアーリマンと呼ばれるようになった(原ペルシァ期。メフィストフェレスもこのアーリマンに数えられる)。人間たちはルツィフェルだけに影響されるのではなくなったのである。この結果として人間たちが堕落すると、太陽神託(キリスト神託)に関する秘密が重要性を帯びるようになる *3。
 やがて、キリスト秘儀参入者の中から最も優れた七人がアジアの南方、太古のインドに居住した人々の教師となった。この七人の偉大な師の影響力は絶大なものであった。彼らによって伝授された事柄はインド人の魂の奥底に刻まれ、超感覚的叡智に貫かれた文化が生じるに至る。――但し、例えば転生について正しい考えを持つことが出来たのは彼ら偉大な師に直接会うことの出来た者に限られたし、今日に伝えられる「叡智の書」(ヴェーダ)はこれら偉大な師たちの教えをそのまま伝えてはおらず、その痕跡を残すのみとなっている。これが、アトランティス期の直後に訪れたインド期(第一後アトランティス期)の状況である。
 これ以後、順に原ペルシァ期(第二後アトランティス期)、エジプト・カルディア期(第三後アトランティス期)、ギリシァ=ラテン期(第四後アトランティス期)、第五後アトランティス期、と時代は推移してきた。次にこれらの時代を概観しよう。
 原ペルシァ期の霊的文化の指導者は、ツァラトゥストラ、もしくはゾロアスターと呼ばれた 。太陽霊としての彼はキリストの到来を予見し、またアーリマンに「アーリマン」の名を与えたもした。
 エジプト・カルディア期には、歴史上ヘルメスの名で呼ばれる人物が現れた。彼は、ツァラトゥストラ自身の弟子の一人の生まれ変わりである。
 ギリシァ=ラテン期では、人々は感覚世界の中に於いて、完全な形式で霊的なものを表現しようとした。ギリシア芸術がその結果である。また、この頃になると、偉大なインドの師・ツァラトゥストラの弟子たち・ヘルメスの信奉者たちがそれぞれの弟子を育成しており、それぞれに秘儀の地を設定して「古代の秘儀」の保存と復興を計った。
 第五後アトランティス期とは、西暦四、五、六世紀に準備がなされ、十五世紀に開始され、今日も続いている文化期である。そして第六後アトランティス期がまもなく到来しようとしている。これは物質文化と霊界での営みを結びつける性格を持つものである。そのためには霊的な直観を体験することが必要となるだろう。



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最終更新日  2022年10月14日 06時10分05秒
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