Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年10月21日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」概略
第1章(仮付) 神秘学の性格
18 霊界認識は生の力の源泉
 現存するものの中に隠れた存在を、認識、推測、あるいは予感するなら、また、認識力の発展可能性や、通常には隠されたものの開示への希求を感じるならば、神秘学への機が熟していると言える。こうして神秘学に向かうなら、知りたかった答えがある程度までわかるだけではなく、生命や生活を妨げ、且つ、弱めるものをも克服できる。超感覚的なものを否定すると、高次の意味で生命が衰弱し、魂が死に、隠れたものを開示し得ないことから来る絶望が生じうる可能性は大である。こうした死や絶望は、神秘学に向かおうとする魂にとっての壁であり敵である。人間の内なる力の消滅と共にこの死と絶望が襲ってくる。この状態では、生命の力は自己の内界では致し方なく外からしか得られない。感覚的事物を知覚し悟性的に分析し、苦楽を感じ、出来得ることを行う。しかし、これはその場凌ぎでしかなく、やがては内的に死ぬ。外界からのものはやがて尽きるからである。これは、個人的主張ではなく、人間の内的営みにおいて観られる事実である。事物の深淵には、人間を衰弱から守る力が隠れている。新たな生命力の源泉となる深みに向かおうとする内的な力がなくなってしまうと、ついには外的事物も生命を喚起する力を失っていく。
19 人間進化は宇宙進化に寄与する
 これは個々の人の幸不幸だけでなく、神秘学的な高次の観点からすると、全宇宙の平安と災いに密接に関連している。神秘学からすると、人間が自らの力の正しい育成を怠るなら、それは全宇宙にとって有害である。人間が超感覚界との繋がりを失い、自分の生命存在そのものを荒廃させると、最後には人間の内的なものが死に、絶望に陥り、人間の弱さゆえに、全宇宙の進化を妨げることにもつながる。(*現代物理宇宙科学の人間原理の各論を参照。)
20 感覚界だけの信奉は人間の弱体化につながる
 隠されたものなどは存在せず、感覚と悟性で知りうる事物が全てであると信じ、自分を欺くことも可能ではある。然し乍ら、こうした欺瞞は、意識の表層にあっては可能であるが、深層では不可能である。感情や願望は欺き切れない。感情や願望は、隠されたものを求めている。その感情や願望が満たされない状況では、人は疑惑や絶望に追い込まれる。隠されたものの認識に向かうことで、希望の喪失、生の弱体化、絶望などを克服できる。
21 霊学的認識は活力の源泉
 霊学的認識の果実とは、単なる知的好奇心の満足ではなく、生に強さと確かさを与えることにある。この認識の力は、活力や自信の永遠の源泉であることに由来する。一度でもこの源泉に触れたなら、絶えずそこから力を得られる。
22 神秘学を厭世的と見るのは誤解
 神秘学の性格のことに不健全な部分を見つけ、霊学的認識を避ける人もいる。寧ろ、表面的にはこの主張は正しい。この種の人は、実生活にかかわる事柄への関心の方が強い。現実から目を背け、空想に過ぎない隠された世界に救いを求める人間を弱者と看做す。病的夢想や弱さを避けつつ霊学探究に向かうためには、この反論の部分的正当性を認めなければならない。この反論は健全な判断に基づいているからである。ただ、その判断は浅く表面的で、完全な真理ではない。… 超感覚的認識努力によって、実際に生命が弱められ真の現実から逃避するとしたら、その種の反論は超感覚的な認識努力の土台を打ち崩し得る正当性を持つことになる。(*正しき神秘学的認識方法による超感覚的認識努力は、生命が弱められ真の現実から逃避する結果が生じることはない。)



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最終更新日  2022年10月21日 06時10分06秒
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