Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年01月02日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
8 肉体を覆う三重のヴェール - 2
 自我がアストラル体に働きかけて霊我が、エーテル体に働きかけて生命霊が、そして肉体に働きかけて霊人が生じる、というときに注意が必要なのは、「人間存在の一人ひとりに於いて、アストラル体は二層である」といわれているように、アストラル体、エーテル体、肉体は其れ其れが「ヴェールに覆われている」ということである。しかも、そのヴェールは、アストラル体においては一重であるが、エーテル体においては二重であり、肉体においては三重であるということ。そのヴェールに覆われているということは、「神秘学概論」の後の章の「宇宙の進化と人間」に詳述されているように、肉体が土星紀、太陽紀、月紀を経、エーテル体が太陽紀、月紀を経、アストラル体が月紀を経ているということに関係している。そして、変容はアストラル体、エーテル体、肉体の、ヴェールに隠されたものにおいて起こる。霊的な事象を素朴、素直ととも云える態度で捉えて考え過ぎる人は、唯物論的態度ではいけないというように、物質的なものが低次で霊的なものが高次であるというふうに捉えがちであり、物質的なものを軽視しそれに対する認識を深めることがなおざりにされる傾向もあるようにも思われるが「現在の人間の四つの構成部分の中では、肉体がもっとも古い部分である。肉体はまた、最高の完全さに達した構成部分でもある」(P156)とあるように、肉体に関する認識を深めていくことは、また「人間のもっとも高次な作業に属する」と思われる。
 第一ヒエラルキア(「階層/hierarchie)が物質レベルに、第二ヒエラルキアがエーテルレベルに、第三ヒエラルキアがアストラルレベルに働きかけるというのも、物質レベルがもっとも古い歴史を経ていて、それゆえに何重ものヴェールに覆われているということ。”キリストの復活”ということに関しても、まさにその肉体レベルでの変容に関わるものであるように思われる。シュタイナーは、その最晩年において、物質に関わる事象についての講義を急いだような印象があるが、それがもっとも認識の困難なものだからのように思われる。いわゆる「心の教え」的な内容に関しては、人智学でなくてもさまざまな示唆には事欠かないところがあるが、そうした物質に関わるところまでふくめたかたちでトータルな認識を提示しようとしたことにおいて、人智学の独自性とその現代性があるのではないだろうか。逆にいえば、物質の認識に関わる観点の欠如した人智学はその存在意味として、IT技術発展に伴う認証物理科学の現代性は持ち難いのも事実である。



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最終更新日  2023年01月02日 06時01分08秒
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