Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年01月29日
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カテゴリ: 霊魂論
「神秘学概論」読解
21 土星紀2 熱状態以前「持続と今」記;
 シュタイナーのいう熱状態以前の「持続」というのは、時間に対してどのようなものなのか解いてみる。では熱状態以前の「持続」というのはいったいどういう状態なのだろう。「もはや事物も事象もその由来をそれ以前の何かによってではなく、自分自身によって説明しうるような領域」であるということは、ある意味では、「永遠の今」若しくは「絶対精神」を昭容するのにも通じているのかもしれない。ちなみに、西田幾多郎は、時の中心は現在であって、その現在の意味を尋ねれば自我とはなにかがわかる。そして現在が我の中心であると言っている。「現在の自己限定が即ち我の自己限定」で、個体というのは、全体から定まるのではなく、それは「我」によって定まる、自我の限定によって個物が可能になるというのである。そして、「永遠の今」について次のように述べている。
真の時は連続線と考えられている。しかしそれは空間化された時にすぎない。真の時は各瞬間に於て消え各瞬間に於て始まるのである。各瞬間に於てすべての過去を消し、すべての未来を始め得る。プラトンが著書『パルメニデス』で説くように、瞬間は時の外にあり、そこに於て運動は静止に変じ静止は運動に転ずるのである。時は実にかかる瞬間の自己限定としてきまるのである。従って時は消えて生ずるものの連続であり、点から点へ瞬間から瞬間への飛躍的な連続である。時は矛盾に於て成立する。時は弁証法的である。時は無限に変じつつ、無限に変じない。すべての時は絶対の無に於て消えて絶対の無に於て生まれるのである。絶対の無は変じない。そこに永遠の今がある。「時は止まる」と言われる所以である。現在が現在を限定する時に、限定するものなくして現在が限定されるのである。無にして現在が限定されるのである。そこに無数の時が可能になる。その無数の時をもつものが即ち「永遠の今」なのである。かかる永遠の今のいずれの点に於ても時は消えて又新たに生まれる。かくて時は常に新しくどこからでも始まる。その無数の時が表から見られた時、それは一つの点に収まるとも考えられる。その一点がすべての運動をつつむのである。その永遠の場所に於て種々なる時が可能になる。それ故に種々なる時は場所の意味をもち、空間的な意味をもつ。ここに場所である時間(Ortzeit)が認められる所以がある。「生と実在と論理」(昭和7年、京大における講演)
 シュタイナーの此の「神秘学概論」では、熱状態において人間の肉体の萌芽が生まれ、それとともに、現在の人間でもまだ萌芽としてしか存在していない「霊人」への最初の萌芽が与えれたとも述べられる。
 意志霊の影響を受けて、人間幻像そのののが、この上なく単純で、暗いものながら、意識形態をとって現われるようになる。この意識形態を理解するには、夢のない眠りよりもさらに暗い意識形態を考える必要がある。現在の地球の状態においては、鉱物がこのような意識をもっている。(*此の言はシュタイナーの神秘学的体験だが、日本にも巨岩信仰等々があることから憶測できよう。)それは内的な存在を外なる物質世界と完全に一体化させる意識である。土星紀には「意志霊」がこの一体化を統御している。そしてその結果から人間は、土星生命そのものの複製であるかのように現われる。



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最終更新日  2023年01月29日 06時10分07秒
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