Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年06月14日
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カテゴリ: 霊魂論
神秘学の記号と象徴・アストラル界と霊界との関係要綱
◎第二講 シュトゥットガルト 1907年 9月14日 序・1ー建築物とその形式の人間に及ぼす作用
 建築物と形式(フォルム)の人間に及ぼす作用。秘儀参入者の創造としてのゴシック建築。それは現代の人間の周囲の形式世界とは逆。アトランティスから後アトランティスへと移る人間の形態の改造とノアの箱舟の寸法比。地・存在としての蛇、水・存在としての魚、空気・存在としての蝶、熱・存在としての蜂の象徴。
 ノアの箱舟は高さ、幅、長さの比率の中に、人体の寸法の比が表現されているということがわかります。聖書という宗教的古文献のこの箱舟がどういう意味を持つかを洞察するためには、このとおりに考察せねばなりません。私たちは単に人間を救出しようという乗り物が人体の寸法を思い起こさせる一定の寸法を取るということがどういう意味なのかを明らかにするのみでなく、あの人類進化の時代、ノアの物語に暗示されている実際の出来事が起こった時代へと沈潜することが必要となるでしょう。
 神秘学についてその幾ばくかを理解した人々が、外界に何か対象物を見い出した時、それはいつも人間の魂にとって其れなりの特定の目的があり、且つ特定の意味がありました。ゴシックの教会と大聖堂を、中世初期に成立し西部から中央ヨーロッパに向けて広がった独自の此れら建築物を思い出してみてください。ゴシック教会は確固たる建築様式を持ちます。二つの上に向かって先の尖った部分からなる独自のアーチが、全体に上方を切望する気分として溢れていること、支柱が一定の形態をかたどっていることなどの点で表される様式です。このようなゴシック大聖堂が、単なる外的な必要性から、例えばあれやこれやのことを表現したり意味したりすべき神の家をつくろうというある種の憧れから出てきたものだ主張しようとする人はまったく誤っています。まったく違うのです。ゴシック様式の基礎になっているのは、もっとずっと深い何かなのです。ゴシック建築物のために世界に最初の理念を提示したのは、神秘学に精通した人々でした。彼らはある程度の秘儀参入者だったのです。
 人類のこの偉大な指導者たちは、このような建築物、建築様式を生じさせることに特定の意図を結びつけていました。ゴシック様式、ゴシック式大聖堂と教会に足を踏み入れる人には、まったくに特定の魂の印象が呼び起こされます。聳え立つ支柱群を備えに高く湾曲したドームの中では、まるで一種の苑(えん)に踏み込んだような印象です。そこにとどまることは、魂に対して、例えばあなた方が普通の家屋やルネサンス式ドーム(丸屋根)やロマネスク様式のドームを備えた建築物の中に入っていく時とは、まったく違った作用を及ぼします。形式からまったく特定の作用が生じてくるのです。通常の人間にはこのことは意識されず、これらすべては無意識のうちに識閾下に生じます。このような形式に囲まれている時、自分の魂に起こっていることを人間はあまり理解してはおりません。その時起こることは、その周囲の状況に応じて非常に異なります。人々の多くは、現代の唯物主義はこんなにも多くの唯物主義的著作が読まれていることに由来するのだと信じています。しかし神秘学者はその影響はそれほどではないということを知っています。目で見ているものの方がはるかに重要なのです。目で見ることの影響は、多かれ少なかれ無意識裡に進行する魂の経過に及ぶからです。これには、きわめて実際的な意味があります。いつか精神科学が真に魂を把握するとき、この実際的な作用が公共の生活においても目につくようになってくるでしょう。既にしばしば指摘してきたことですが、中世において通りを歩くとき、今日とはまったく違ったものがありました。通りの左右のどの正面(ファサード)にも、その家を作り上げた人の銘が刻まれていました。どの対象物も、人々の周囲にあるものは皆、どの戸錠も鍵も、その製作者の魂が自らの感情を体現させた何かから作り上げられていました。ひとりひとりの細工者がいかにどの部分に対しても喜びを感じていたか、いかにその中に自分の魂を注いでいたかをはっきり感じとってください。どんな物の中にも、作者の魂の一部が存したのです。従って、外的な形式の中に魂が存る所では、それを見、観察する人にも、魂の力が漲りました。今日の都市と比べてみてください。今日(こんにち)、事物のうちにまだ魂は存るのでしょうか。靴の店、刃物の店、肉屋の店、それにビアホール等があります。あのポスター芸術のみをとっても、これらはどんな成果を生むのでしょうか。ぞっとするようなポスター芸術、老いも若きも、このような悍(おぞ)ましい制作物、意識下の最悪の力を呼び起こす制作物の海の中を彷徨(さまよ)っているのです。神秘学的教育術は、目で見るものが人間の奥深く影響を及ぼすということに注意を喚起するでしょう。それに、現代の風刺雑誌をご覧下さい。いったい何が掲載されていることか。何ら批判たろうとはせずに、単に事実の仄(ほの)めかしにすぎません。というのも、これらはすべて、人間をある一定の方向に導く力、時代を見定める力の流れを人間の魂の中に注ぎ込んでいるのです。精神科学者は、それは人間がどういう形式の世界に生きているかによるということを知っています。



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最終更新日  2023年06月14日 06時10分07秒
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