Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年10月15日
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カテゴリ: 霊魂論
「キリスト存在について」Ⅹ
デュッセルドルフ 1909年4月18日夜
 キリスト存在について考察すれば、宇宙の発達は単なる繰り返しではないということが分かります。新しい要素が入ってくるのです。人類が経験しているような人間の段階は、以前の天使、大天使、あるいは権天使の間で見られたようなものではありません。人類は世界の中で成就すべき全く新しい使命、私たちがちょうど今記述したような使命を有しています。人類が地球世界に降って来たのはこの使命を達成するためです。キリストは人類の自由な助け手としてやって来ました。上から働きかける神としてではなく、多くの中の最初に生まれたものとしてやって来たのです。ヒエラルキアを構成するメンバーとしての人類の尊厳と重要性を十分に把握できるのはこのような方法によってのみです。私たちはより高次のヒエラルキア存在たちの高貴な本性と栄光を見上げて、自らに次のように言うことができます。「これらのヒエラルキア存在たちがいかに力強く、賢明で、善なるもの、したがって、真の道から逸れることができないとしても、世界に自由を齎すということ、そして、自由とともに、私たちが言葉の真の意味において愛と呼ぶところのものを齎すということこそが人類の偉大な使命なのだ」と。何故ならといえば、自由なしには愛は不可能だからです。特定の衝動にどうしても従うしかない存在たちは単にそうするだけですが、それ以外の方法が可能な存在にとって、それを可能にする唯一の力があります。そして、それが愛なのです。自由と愛は相互に属するふたつの極です。もし、愛が私たちの世界に入ってくるとすれば、それが可能になるのは自由によって、つまり、ルシファーとルシファーに打ち勝つ者、それはまた人間を救済する者でもあるキリストによってだけです。地球が愛と自由の宇宙であるというのはこの理由によりますが、重要なのは、私たちが、人類を謙遜から遠ざけようとすることなく、西洋の秘教においては絶えず知られてきたような一連のヒエラルキア存在たちに精通するようになるということです。セラフィーム、ケルビーム、そしてトローネは神の眼差しの下で伝達される直接的な衝動に従います。叡智霊、運動霊、そして、形態霊は、より高次の力にまだ非常に密接に結ばれているため、人間の前進的な発達を可能にするための反抗命令を受け取らなければなりません。大天使や人格霊でさえ、間違いを犯したり、自らの自由な決意によって悪に陥ったりということができません。人間の直上に位置するヒエラルキア存在たちは伝達者たちあるいは大伝達者たちと呼ばれますが、それは、彼らが彼ら自身の仕事を成し遂げるのではなく、上方から受け取った命令を単に遂行するものであることを示しています。一方、人間は自分自身の仕事を遂行するように徐々に成熟していくヒエラルキア存在なのです。木星期、金星期、そしてヴルカン星期の発展を通して、人類は自分自身の衝動の成就に向けて徐々に成熟していくでしょう。今日、この目標はまだ遙かなものであるとはいえ、いつか人類はそれを達成するでしょう。
 ヒエラルキア存在とは何でしょうか。私たちはセラフィーム、ケルビーム、そしてトローネから始めます。彼らは神から受け取った衝動を遂行することによってその権威を行使します。次に来る運動霊は、その力を上方から受け取ったものに負っています。そして、そのことは形態霊にも当てはまります。もし、彼らが悪の存在になるとすれば、神的な世界の決定の結果としてそうすることができ得るようになるに過ぎません。そして今、人間のすぐ傍まで降りてくる人格霊、大いなる御使い、そして御使いに至ります。人間はどのようにしてヒエラルキアの位階に組み込まれるべきなのでしょうか。大天使と天使の後に続いてヒエラルキア的な位階の中に置かれるべきであるのは、「自由の霊」あるいは「愛の霊」とでも呼べるようなものです。上から下に数えるとすれば、これは「10番目のヒエラルキア」です。この「10番目のヒエラルキア」はまだ発達の途上にありますが、それにもかかわらず、霊的なヒエラルキアに属しています。宇宙においては、単なる繰り返しが問題なのではありません。ひとつの周期が完結するたびに、新しい要素が宇宙進化の中に導入されます。そして、その新しい要素を組み込むのは、いつも人間の発達段階にあるヒエラルキア存在の仕事なのです。
 今回の講義では、人間の意味と重要性を、私たちの宇宙の意義を考察することによって、推し量ろうとしてきました。今日、私たちは、少なくともある程度は、人間存在の意義についての精神的な質問を投げかけました。そして、私たちは、秘儀の教えにしたがって、宇宙の真ん中にある点としての人間存在の重要性を確立しようと努めてきました。それを行う中で、私たちは中心の謎、つまり人間の謎を周辺から解明しようとしました。円周の観点から点の謎を解こうとしたのです。私たちはそうすることで、私たちの知識を現実の領域に置くことになります。これが、つまり、真の精神科学的な知識は現実的で具体的な知識でもあるという本質的な要です。言い換えれば、精神科学的な知識自体が宇宙と精神的なヒエラルキアの像を直接創り出すのです。私たちは宇宙の中心にいます。私たちの周囲にあるすべてのものは意義を失いますが、それは私たちが感覚で知覚可能な外的世界は私たちが直面する謎を解くことができないということを認めざるを得ないからです。それはまるで汎ゆる全てのものがひとつの点に濃縮されるかのようです。しかし、すべてが全体として圧縮するとき、宇宙の謎についての答えが、物質そのものと同様に力強く現実的なものとして、そして、それは精神的なものの反映であり、イメージなのですが、周辺部から再び戻ってくるのです。物質はそれ自体がお互いに寄せ集まり、中心で消え去るとともに、周辺において再び現れるのです。これが現実です。私たちの知識が現実的であるのは、それが宇宙全体の構造として、あるいはその過程として、私たちの目の前でその歩みを進めるときなのです。そのような知識はもはや思い付きがかたちになったもの、空想的な理論の織物ではありません。何故なら、そのような知識は宇宙から生まれてくるからです。私たちが発達させるべき感情とはこのようなものです。叡智は私たちの理想にならなければなりません。それは宇宙の周辺から生まれて、大いなる力で、つまり、私たちが私たち自身の運命を成就し、私たち自身の宇宙的な理想を達成することを私たちに可能にするような力で、私たちを満たすことができる叡智です。この力があれば、未来に私たちを待ち受ける人類の理想を現実のものにする、ということもまた私たちには可能となるでしょう。(了)



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最終更新日  2023年10月15日 06時10分08秒
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