Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年11月18日
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カテゴリ: 霊魂論
内的霊的衝動の写しとしての美術史
第1講 ドルナハ  1916年10月8日-Ⅵ
第9-Ⅱ  ジオット  聖フランチェスコへの忠誠
 チマブエの絵画は、あたかも雲の上から見られたかのような絵画でした。恰も人物たちは雲の上から地上に到来したかのようでした。そして、霊的世界というのもそのように考えられ且つ感じられていました。このような地上を超えたものとともに如何に集中度の高い生が営まれていたか、もはや今日では想像もできません。ですから今や、このアッシジのフランチェスコが西方の生活を内面化して実行したとき、それが感情におけるどのような変化であったか。大抵の場合はひとは敢えて取り立てて考えてみることもないのです。そして、彼にはどんな重荷もなく、けれども未だ只の人間としての彼であったもの以外どんなものによっても価値を与えられなかったのですが、貧者であったものとともに生きたいと願ったその魂のなかで、人間をまさにその貧しさにおいて感じようとした魂のなかで、このアッシジのフランチェスコは、人間をそのように感じようとし、キリストをもただ貧しき人々のためにのみキリストはあると感じようとした。このアッシジのフランチェスコは、キリスト教の真中から、つまりこの感じられたキリスト教のなかから、素晴らしい自然感情(Natur-Fuehlen)を発達させるのです。汎ゆるものが彼にとって地上での兄弟姉妹となります。そして今や、単に人間の心ばかりでなく、一人ひとりの人間ばかりでなく、自然の汎ゆる被造物に対しても愛に満ちた関わりが繰り広げられていきます。そして、この点においてアッシジのフランチェスコは真に現実(写実)主義者(レアリスト/Realist)であり、自然主義者(ナトゥラリスト/Naturalist)なのです。鳥たちは彼の兄弟であり姉妹です、星々、太陽、月は彼の姉妹であり、地を這う小さな虫は彼の同胞です。汎ゆるものを彼は愛に満ちた関心を持って観察します。道行くとき、踏む潰すことのないように、虫を掴んで脇へ退けます。彼は雲雀を讃え、雲雀(ひばり)を姉妹と看做します。限りない内面性、前の時代には全く考えられなかった思考生活を、アッシジのフランチェスコは主張するのです。そして、彼の人生についてしばしば外面的に書かれていることよりも、むしろこの点に、このアッシジのフランチェスコの特性を見なければなりません。このように、言うなれば内面化されて、眼差しは地上的なものへと注がれ、彼は人類に親しみます、そして彼は芸術的な感情をもこのように次第に自らのものにしていくのです。ダンテはいわば最後のように、偉大な詩作品のなかで人間の生をなおも地上を超えた威力という形象のもとに据えています。ジオットは、彼の同時代人そして恐らくは彼の友人たちもですが、すでに絵画の上では、地上で生き生きと活動しているものに対する直接的な関心を示しています。このように、ジオットの絵画とともに、個人的・自然的なものの模写、個人的・人間的なものの模写というものが入ってくるのがわかります。ジオットと命名された絵画が、アッシジの{聖フランチェスコ聖堂の}上堂において、まさにアッシジのフランチェスコの生涯と関わっていることは偶然ではありません、何故なら、ジオットとアッシジのフランチェスコの間には、深い内的な魂の関連があるからです。熱烈な魂的生から、地上の自然物の生成に対する共感を現した宗教的天才アッシジのフランチェスコが霊性のなかへと、世界の魂的なもののなかへと自らを置くように、まずはフランチェスコを範とするジオットとの関連にです。そしてこのように実際私たちは、チマブエの硬い線と面的に考えられたものから、ジオットへと流れが入り込んでくるのを見ます、つまり、ジオットにおいて私たちは、自然のもの、個人的なもの、眺められたもの、現実性の模写を見るのです、面から語りかけるものではなく、ますますいっそう空間の真ん中に立っているものをです。

第9-Ⅱ:ジオット-聖フランチェスコへの忠誠



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最終更新日  2023年11月25日 07時07分10秒
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