Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年01月13日
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カテゴリ: 霊魂論
内的霊的衝動の写しとしての美術史
第1講 ドルナハ  1916年10月8日-LXXVIII
第78  ペルジーノ-聖ベルナルドのヴィジョン
 私たちが前にもフィリッピーノ・リッピ「51聖ベルナルドのヴィジョン」を見たことを憶えていらっしゃいますね、この第78ペルジーノ「聖ベルナルドのヴィジョン」では構成的なものが並外れに前面に出てきています。一方、前の(50の画 *未掲載)では、絵にもたらされるもの、絵のなかに与えられるもののなかで、精神(霊)を活性化させようという試みが見られるという大きな違いをよく考えてみてください。この(78ペルジーノ-聖ベルナルドのヴィジョン画)で私たちは、構成的なものが、なるほど主題として絵の基礎に置かれてはいても、実際は絵全体を貫くことはできていないものが顕れているのが見い出されます。ペルジーノは、魂が真に生じてくるように構成的なものを深めるまでには至っていませんが、この潮流においての構成的なものがこの「77 鍵の譲渡聖」ではとり分け入ってきているのがわかります。つまりラファエロが影響を受けたこの側面から、構成的な要素が入り込んでいるのが見えるのです。ラファエロにおいてみなさんも、この構成的な要素が大きな役割を果たしていることを見出されるでしょう。私たちは、前に見ました構成の場合、ここでと同じしかたで構成的な要素について語ることはできません。構成的なものは、以前においては、ひとつの全体の結果としてありました、ひとつの有機体よりは全体のほうが感じ取られたのです。人間も構成されましたが、人間が頭、腕、脚その他から構成されるとはいえ、それがひとつの構成(コンポジション/Komposition)であると云うことはできません、そうではなく、人間の場合はすべてがひとつの中心点から生じます、そして人間における腕と脚、頭と胴から成る構成、これが自明の全体と感じ取られるのです。この絵において、それは自明の全体とは感じられず、みなさんはまさに構成されたものをお感じになるでしょう。以前の構成は、むしろひとつの統一性から流出したことにお気づきでしょう。ここではみなさんは、全体が組み立てられているのを、したがって真に構成されているのをごらんになるでしょう。つまり私たちは、十三、十四、十五世紀からひとつの潮流が発しているのを見ます、精神(霊)によって自然を獲得しようとし、写実主義(現実主義)の高次の段階に通じていく潮流です。次いで私たちは、魂から自然を獲得しようとする潮流を見ます。さらに私たちは東部イタリアから、ラファエロとラファエロの先駆者ペルジーノの故郷である中部・東部イタリアから、構成的な要素がそれに加わってくるのを見ます、構成的な要素は個々のものから全体へと働きかけていますが、他方、以前のすべての潮流は、なおも全体から個別のものへという働きかけの余韻を有していました。これは宗教的な教会統治の世界への流出が描かれている「44ジオット派-教会の統治」のような構成のなかに、とりわけ強く見出されました。ここではすべてがひとつの統一性から成り、この(74ペルジーノ-磔刑)におけるように個別のものから構築されているものは何もありません。

参照図:51フィリッピーノ・リッピ-聖ベルナルドのヴィジョン



参照図:77 ペルジーノ-鍵の譲渡(聖ペテロへの天国の鍵の授与)



第78:ペルジーノ-聖ベルナルドのヴィジョン







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最終更新日  2024年01月13日 06時03分23秒
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