Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年08月19日
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カテゴリ: 霊魂論


ルドルフ・シュタイナー
「精神科学と医学」 第三講 1920年 3月23日 ドルナハ*1998.11.21.改訳 1-4
本講1-4
 私が思いますに、これはちょっとした挿話(そうわ)で、考察の本筋ではないのですが、人間の頭部を表面的に観察するだけで、つまり人間は頭部のなかにさまざまな神経細胞を有していて、この細胞が固い装甲で覆われているわけですが、このことは、高度に進化した動物よりもむしろ下等な動物を思い起こさせます。私たちの頭部そのものが、言うなれば有史以前の動物を想起させるのです。こういう動物をちょっと変形させただけのように思われます。私たちが下等動物について語るとき、通常私たちは下等動物は外骨格を有し、高等動物と人間は内骨格を有するといいます。けれども、私たちの最も高度に発達している頭部、この頭部だけは外骨格を有しているのです。このことは、少なくともさきほど述べましたことの一種の「ライトモチーフ/Leitmotiv(主導動機・示導動機)」となりうると思います。さて、ちょっと考えてみてください、このように私たちの生体組織から奪われてしまったものを、私たちが病気と称する何かあるものを通じて、このことはさらに詳しくお話するでしょう。生体組織に補給するよう働きかけるなら、つまり私たちが、この形成力、人間の外部の自然のなかには存在しているけれども、それを霊的・魂的なもののために使うので私たちの生体組織からは奪われてしまっているこの形成力を、植物などのものを使うことによって薬として再び生体組織に補給するなら、私たちは生体組織と、この生体組織に欠けているものとを結びつけるわけです。私たちは、私たちが人間になることによって生体組織から取り去られたものを、生体組織に付与することによって、生体組織の助けにするのです。さしあたりここで、私たちが治療プロセスと呼びうるものの姿がほのかに見えてくることがおわかりになると思います。つまり、治療プロセスとは、私たち人間が通常の状態では有していない外部の自然の諸力を、助けとして利用することであり、私たちは何かを通常の状態よりも自身の内部で強めるためにそれを用いるのです。ここで、ちょっと具体的にお話しするために、とは言ってもただ例としてあげるだけですが、私たちの何らかの器官、例えば肺かなにかを取りあげてみましょう。こういう器官の場合も、私たちは霊的・魂的なもののために形成原理をこの器官から取り除いたということが判明するでしょう。私たちが今度は植物界において、私たちが肺から取り除いたこの諸力にたどり着き、肺組織に何らかの障害がある人間にこの諸力を付与すると、この人の肺の働きに助けをもたらすことができます。そうすると、つぎのような問いが生じてくるでしょう。人間の諸器官の基礎を成しているけれども、霊的・魂的活動のために取り除かれてしまった諸力、人間の外部の自然においてこういう諸力に類似しているのはどのような力なのかという問いです。皆さんはここで、単なる試行錯誤的な治療から、治療における一種の理性(ラツィオ/Ratio)に至る道を見出すでしょう。しかしながらここには、神経組織つまり人間内部に関して人々が陥っている誤謬とならんで、人間の外部の自然に関わるいささかならぬ誤謬が存在しているのです。きょうはこれを暗示するだけにとどめ、後日さらに詳しくご説明しようと思います。唯物論的な時代において、人々は次第次第に、いわゆる最も単純なものから最も複雑なものへと、外的な存在の一種の進化論を考えるようになりました。人々はまず最初に下等生物に観察範囲を広げた後で、最も複雑な生物まで形態の変化を研究し、さらに生物でないもの、例えば鉱物界にも注目しました。人々は鉱物界に注目して、鉱物界は植物界よりどう見ても単純であると言ったのです。このことは結局、鉱物界からの生命の発生とか、単なる無機的な集合体から有機的な集合体へと物質が集合するためにかつて存在した条件といったことについての、あらゆる奇妙な問題を生み出すことになりました。いわゆる「自然発生/Generatio aequivoca(*1)」は多くの議論を呼んだものです。けれども偏見なしに観察すれば、このような見解はまったく正しくないことが明らかになります。そして次のように言わなければならないでしょう。そもそも何らかの方法で、植物から動物を経て人間に至るひとつの進化が考えられるのとまったく同様に、今度は生物から生命が取り去られることによって、生物すなわち植物から鉱物に至るひとつの進化も考えられるのだと。先に申しましたように、きょうはこのことを暗示するだけにしておきます。後日の考察でもっと明らかになってくるでしょう。
参考画:双方向進化論




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最終更新日  2024年08月19日 06時15分38秒
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