Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年09月15日
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カテゴリ: 霊魂論


ルドルフ・シュタイナー
「精神科学と医学」第五講 本文・解説 1920年 3月25日 ドルナハ
第五講●解説 テーマ6.植物的なものと人間的なもの。人間の宇宙の中での姿勢は植物に対して180度転回させたものである。
 ここでとりあげられているのは植物についてです。ここでも、基本的な観点として、人間はその進化において、かつて植物を自らから分離したということを念頭に置いておくことが必要です。さて、テーマ5では、鉱物的なもののなかの3つの類型である「燐的なもの」、「塩的なもの」、「水銀的なもの」について述べられていましたが、植物成長の傾向に関しても、ある意味ではそれが平行して見られます。それについては、テーマ8でご説明することになります。ここで述べられている重要な点は、植物的なものと人間的なものとの違いです。つまり、植物は根を地中に伸ばし、生殖器官としての花を上方に伸ばしていますが、それに対して人間は、頭部を上方に向け、生殖器官を下方に向けているのです。植物が逆立ちしているような在り方をしているのが人間だともいえます。生殖器官を上に向けた人間というのを表象すると面白いですね。動物についていえば、人間が直立しているのに対して、動物は背骨を水平にしていますから、植物を逆さにしたのが人間で、90度回転させたのが動物だという観点をここでは理解しておきたいと思います。こうした観点は、顕微鏡で観察するような在り方ではでてこないものですが、人間と外界との関係を見ていくならば、こうしたマクロコスモス的な観点について研究する必要があるというのがシュタイナーの基本的な考え方のひとつです。人間の細胞を研究するのならば、顕微鏡を覗くばかりではなく、「垂直に上昇したり下降したりするものと、釣り合いを保って横たわっているものとの間の相互作用を研究」するべきだというのです。さて今度は、このように典型的に外界において形成されているものを見ることから、いわば別の時期に人間が自らから分離したもの、つまり植物へと進んでいくことになります。植物的なものは、すでに昨日別の観点から見てきましたように、人間の生体組織における働きとして存在しているものと、いわば対照をなしています。けれども植物そのものにおいても明白に三つの部分を区別することができます。この三つの部分の区別というのは、根として地中に向かって拡がっていくものを見る一方で、種、実、花のなかで伸びていくもの、上方へ向かうものを見るときに、とりわけ明確に皆さんの心に浮かんでくると思います。すでに外的な方向性と申しますか、そういうものにおいて、植物的なものと人間的なもののこのような違いを、この場合には動物的なものは含めませんが、それに見ることができるのです。実際ここにおいては、すでに、きわめて重要で意味深いものが存在しているのです。植物はその根を地中に沈め、その花を、すなわち生殖器官を上に伸ばしています。人間は宇宙のなかでのその姿勢に関してもこれと完全に反対になっています。つまり、人間はその頭部をいわば上に向かって根付かせ、その生殖器官を下方に向けていて、これは植物と全く逆です。したがって、皆さんが人間に関して、上に向かって根を張り、下に向かって花を、生殖器官を開花させている植物を、一つのイメージとして眼前に描くことも、あながち無意味なことではないのです。植物的なものは特殊な形式において、まさにこのように人間のなかに組み込まれているのです。さらに今度は人間と動物の違いを示す重要な指標となるのは、動物の場合、この動物目線に組み込まれた植物が、たいてい水平に横たわっていて、植物の方向と直角をなしているけれども、人間は、その宇宙のなかでの姿勢を、植物に対して完全に転回、と申しますか、百八十度転回させたのだということです。これは、そもそも人間と外界との関連を観察すれば見い出すことのできる最も啓発的なことのひとつです。そして医学研究者の皆さんがこういうマクロコスモス、人間と宇宙との間に対応関係があると考える場合に、人間を小宇宙とする大宇宙(Makrokosmos)そのもの的な事柄にもっと立ち入ってくだされば、たとえば細胞において作用している諸力についても、顕微鏡で観察するよりはもっと多くのことを見出せると思うのです。なぜなら、やはり細胞において作用している最も重要な諸力は、その存在が植物であるか、動物であるか、人間であるかによって違いはありますが、マクロコスモス的なもののなかに観察され得るので、顕微鏡で観察しても実際のところほとんど得るところはないからです。人間の細胞をもっと良く研究できるのは、垂直に上昇したり下降したりするものと、釣り合いを保って横たわっているものとの間の相互作用を研究するときです。マクロコスモスにおいて研究するべきこういう諸力は、根本において、このマクロコスモス的な作用の写像に他なりません。
参考画:vegetative human



   (第五講●解説 テーマ■6.燐的なもの、塩的なもの、水銀的なもの -了)

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最終更新日  2024年09月15日 06時17分56秒
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