Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2024年09月29日
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カテゴリ: 霊魂論


ルドルフ・シュタイナー「精神科学と医学」
■第六講●解説-2/植物のなかには、太陽系全体が表現されている
 この講演でお話しすることは、古代の医学的文書から借用してきたことではなく、まったくもって現代の精神科学的研究に基づいているのだということを皆さんにおわかりいただけるように、私は努力を惜しまないつもりです。ただ、時おり術語において、古代の文献に依拠する試みを余儀なくされることもあるでしょう。何と言っても近代の文献は、この方面の術語をまだ開発していないからです。けれども、この講演で話されているのは古代の文書から引用されたことだけだ考えるようなひとは、まったく思い違いをしているのです。シュタイナーがこの講義で述べていることは、古代の医学的文書の用語、術語を使って述べられていることが多いのですが、それは、現代においてはそれに対応する術語がないためであって、古代の文書からの引用に依拠しているのではないことが強調されています。あくまでも、シュタイナーのこうした試みは、古代への回帰では決してなく、現代にとって必要な精神科学的研究に基礎づけられているものだということを認識する必要があります。地上から上へと伸びていく植物の成長を追求すると、皆さんはまず、葉と花の発生と形成プロセスにおける螺旋状の進行に注意を向けなければならないでしょう。いわば植物の形成力は、茎をめぐる一種の螺旋状の進行に従っているのです。この螺旋状の進行は、植物のたとえば内的な弾力から引き出すことのできるものではなく、地球外の作用、とりわけ主としてはそうですね、見かけ上の太陽に対する地球の運動はやはり相対的に考えなければならないからなのですが、その軌道の作用に帰せられねばならないのです。ある意味においては、ガリレオ的・数学的なものよりも良い拠り所に従って、星々の運行を、植物における形成プロセスの進行から徹底的に研究することができるのです。なぜなら、星々が行なっていることを、植物は忠実に模写しているからです。植物の葉や花は、地上から上へと、「螺旋状に伸びて成長」していきます。これは、植物についての成長過程を観察されれば容易にわかることです。その螺旋状の成長は、植物の内的な力からそうなるのではなく、「見かけ上の太陽の軌道の作用」のような地球外の作用から起こるのだということがここで述べられています。植物は、星々の運行を忠実に模写しているというのです。けれどもここで、地球から上へ向かう、太陽に依存しているこの形成の経過のみが、植物において働いていると考えるとしたら、それはまったく誤っています。そうではなく、何はさておき星々が、太陽を通じて引き起こされたこの太陽系の運動とともに作用して、「合力を形成」しているのです。しかもこの太陽の作用というのは、この太陽の力に対して、いわゆる外惑星の力が今度はその螺旋でもって対抗しなければ、いわば太陽の力が植物をまったく占有して、絶え間なく無限に継続させてしまうような作用です。しかし、植物の葉や花の、上に向かう螺旋状の成長は、太陽だけの作用なのではなくて、太陽の力と諸惑星の働きとの合力によるものです。と申しますのも、実際のところ諸惑星は、楕円運動しているのではなく、螺旋運動しているからなのです。そもそもコペルニクス的世界観全体が今日検討され、他のものによって補足されなければならないものなのです。いわゆる外惑星、これには火星、木星、および土星を含めばなりませんが、天王星と海王星は天文学的にのみ、この太陽系に加えることができます。この両者は本当はこの太陽系の一部ではなく、この系の外部にあった異物が、いわばこの系に接続したことによって、この系に入り込んできたのです。したがって、この太陽系によって招かれたこれらの物体、つまりこの時に一緒にやってきた、本来お客様であるものは、度外視して語るのが正しいのです。これらの外惑星の力は、通常は単に葉の螺旋にのみ現われているであろうものを押しとどめて、花・種子形成に作用することによって、上へ向かう力を後退させる作用を及ぼすのです。つまり植物生成を、葉の形成から上へと観察してごらんになれば、皆さんはその起源を、太陽的なものと、火星的なもの、木星的なもの、土星的なものとの相互作用から成立した諸力に帰せざるを得ないでしょう。諸惑星は、太陽を中心にした楕円運動をしているということがコペルニクス的世界観に依拠している天文学では言われていますが、それが実は、螺旋運動なのだということがここで述べられています。しかし、ここで太陽系の惑星だというのには、天王星と海王星は度外視されます。もちろん、この講義が行なわれた時代には、まだ冥王星は発見されてませんが、度外視される惑星には、その冥王星も含まれるといっていいと思います(*其の冥王星も2006年に国際天文学連合(IAU)が惑星の定義を見直し、冥王星がその条件を満たさなかったため削除されました。)。それら天王星、海王星は、「天文学的にのみ」太陽系なのであって、それらは太陽系外から入り込んできたものであるというのです。さて、外惑星の力は、花・種子形成に作用し、上へと向かう力を後退させます。植物の葉や花の、上に向かう螺旋状の成長は、太陽、火星、木星、土星の相互作用によって起こるのだといえるのです。さてしかし、これら二つの要素は単に一緒に作用しているのではなく、この両者に対してさらにまた、とりわけ月から発しているものと、いわゆる下位惑星、すなわち水星と金星から発しているものが作用を及ぼしているのです。水星、金星、月は、植物のなかに、地球への、つまり下方への傾向を生み出すものであり、その最も顕著な現われは根の形成のなかに見出されます。したがって、地上的に現われているものは、すべて実際には同時に、月と関連しつつ、太陽の下位にある惑星に影響を受けているのです。さらに、太陽の作用、そして外惑星の作用に対して、月、そして水星、金星からの作用が加わります。特に根の形成においてみられるように、水星、金星、月は、植物に下方への傾向を生みだしているのだというのです。つまり植物のなかには、私たちの一部であるこの太陽系全体が表現されていると申し上げたいのです。植物のなかには私たちの一部であるこの太陽系全体が表現されていて、他面では人間のなかにもこの太陽系が表現されているということを知らないうちは、そもそも植物組織と人間の組織との間の関係を見通すことなどできません。このように、植物のなかには、太陽系全体が表現されているのだといえます。また、人間のなかにも、こうした太陽系が表現されているといえます。なぜこうした太陽系全体と植物、人間の関係について言及するのかといえば、植物組織と人間の組織との関係を洞察するためだというのは言うまでもありません。
参考図:螺旋木



   第六講●解説テーマ解説2-了

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最終更新日  2024年09月29日 06時41分36秒
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