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重大な会議が行われていた。ある展覧会メンバー選出の会議である。
私には余り興味のあることではない。どうでもいいことだ。
持論を延々と喋り自分が出品者にどれだけ相応しいかと得意げに主調する者。
もじもじと小さな声でつじつまの合わない話の内容ながら明らかに私が適切者で
あることを控えめにアピールする輩。何の興味もなく能面のように学生のレポートを
黙々と採点している者など、まるで生体の違う生き物が同じ容器に入って自分の
本能がまま行動している有様である。百家争鳴、出尽くしたところで学科長が口を
開いた。その存在感さえ今まできずかなかったが、みんなの目線がそちらに
注視しだした。「ここは、若手の新鋭にやってもらったらいかがか?」
時期学科長の席を狙う者には逆らって反対する訳がない。また作品を作る気などさらさら
ない無気力者も若手に振り向け、大賛成である。こういう輩はいつも自分に雲行きが
怪しくなってきたら、天下の宝刀で「若手にチャンスを与えよう。」と言い出す。
調子の良さに、いい加減にしろ・・・と思いつつ、口には出せない。
学科長の鶴の一言で方向が決まったが大学から7人選抜される。私の所属する
学科は2名の枠がある。若手と呼べるものは約20名・・・・。
学科長の眼光がこちらを見ている。顔を避けても確かにこちらを見ている・・・・。
背筋に冷たいものが走った・・・・・。