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けに心が凛とする。そして翌日は立春である。豆まきもさることながら、関西、特に大阪で
は昔から恵方巻きといって巻き寿司の丸かぶりがある。最近になってこの行事、全国区
たい視線を浴びていた。しかし、これは江戸時代から大阪の船場でずっと受け継がれてき
たまさしく伝統行事なのだ。それをすし屋、海苔業者がパクッタに過ぎない。我が家では昔
から、祖母や母親は朝から一生懸命巻き寿司を作っている後ろ姿を見ている。何本も積
み上げられた巻き寿司を見ると子供心にもワクワクするもので黙って中身の干瓢や卵を
抜いて食べたものである。見つかるたびに母親に鍋のふたで殴られる。夕食の献立はお
皿に巻き寿司が一本、鰯である。それを黙って恵方の方に向かって丸かぶりする。皆が
一方方向に喋らず黙々と巻き寿司を食べるにだからちょっと異様に見えるかも知れない。
縁を切らない、福を巻き込むといった理由からか決して包丁を入れてはいけないのであ
る。昔の人は特に節分は正月同様大切にしてきた行事で、正月が一年の節目なら、節分
は季節が冬から春になる節目である。邪気をはらう重要な日でもある。最近なにやら恵方
の方に向かって笑いながら食べるという誰が考えたかわからない"邪道"があると聴いた。
益々不気味な光景ではないか。ちなみに今年の恵方はハンフリー・ボガードの"北北東に
進路をとれ"である。