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このところ、山形は雪の毎日です。(@_@)
先日の三連休、雪の降る中、夜車を運転していたら、「ESSO」のスタンドが目に入りました。
その時、ふと見たいDVDが頭に浮かびました。
「シェルブールの雨傘(Les Parapluies de Cherbourg)」
です。(^・^)
「ESSOのスタンド」でピン!ときた方は、かなりの「シェルブールの雨傘通」ではないでしょうか?(^_^)v
1964年作 フランス映画。全編の台詞を歌詞として歌で表現しながらドラマを進めるミュージカル映画です。監督はフランスの名匠ジャック・ドゥミ、音楽を担当するのは数々の名曲を生み出した作曲家ミシェル・ルグラン。流麗なメロディと、雨の港町に映える雨傘の色彩や風景などが、若すぎる男女の悲恋に見事にマッチし、観る者のロマンティシズムと哀愁の涙を誘います。
哀しくも美しい音楽は実にすばらしく、またカトリーヌ・ドヌーヴの初々しい美しさもとても印象的です。カンヌ国際映画祭グランプリを受賞。
物語は、フランス北西部の港町シェルブール。幸せな恋愛関係を育んでいた傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と自動車修理工のギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)のもとに、ギイへの徴集礼状が届きます。出兵前夜に結ばれ、ギイとの愛の結晶も宿したジュヌヴィエーヴ。ギイのことを深く愛していましたが、思うように連絡の取れないギイを待つことの不安は隠せません。
そんな中、ジェヌビエーブはお腹の子までひきとると言う宝石商カサールと結婚してしまいます。帰還したギイは恋人ジュヌヴィエーヴの結婚を知り深く悲しみました。その後ギイは、叔母の世話をしていたマドレーヌと結婚し、いくばくかの遺産でガソリン・スタンドを買います。ギイとマドレーヌは子どもも出来て幸せでした。
雪のイヴの暮れ方、ギイが一人で店にいるとき1台のベンツが停まりました。運転している女性はかつての恋人ジュヌヴィエーヴ、そして助手席には彼女の幼い娘。事務所に入ったふたりはとりとめのない会話を続けます。さりげない別れ......降りしきる雪がすべてをつつんでいきました・・・
映像も音楽も本当に美しく、何年経っても心にじんわりと残り続けるラブ・ストーリーです。
たぶんこの映画のストーリーを知らなくても、音楽だけは聴けばみなさんが「あ~!」とすぐわかるほど、超有名な映画です。
(実を言うこの私も、「聴いたことある音楽だなぁ・・」っていうところから入りましたので。(^^♪)
大好きな映画はたくさんありますが、今も、何度観ても胸が熱くなり涙がこぼれる、
私の中で不動のNo.1はこの 「シェルブールの雨傘」
です。
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シェルブール駅での別れのシーン
「モナムール(恋人よ)」、「ジュテーム(愛してるわ)」という言葉を何度も交わしながら、
無情にもギイを乗せた汽車は遠ざかっていきます・・・
ギイが出兵の際の、シェルブール駅でのふたりの別れのシーンが一番有名なのだと思いますが、私はこの映画のラストシーンが一番好きなんです。
雪が降りしきるスタンド (そう!このスタンドが"ESSO"なのです!)
での、ジュヌヴィエーヴとギイに思いがけず与えられたふたりの再会の時間。ぽつりぽつりととりとめのない会話が続いていきます。
「子どもの名前は?」とギイが訊きます。
「フランソワーズ」
・・・かつてジュヌヴィエーヴは、ギイに話していました。
「子どもが生まれたら、女の子なら"フランソワーズ"、男の子なら"フランソワ"って付けるわ。」
ギイはマドレーヌとの子どもに"フランソワ"と名付けましたが、そのことをジュヌヴィエーヴには告げません。
「あなたにそっくりよ......会ってみる?」とジュヌヴィエーヴ。ギイは静かに首をふりました。
黙って出て行きかけたジェヌヴィエーヴが、振り返って言いました。
「あなたは、元気なの?」
「ああ、とっても元気だよ。」と答えるギイ。
・・・これがふたりの最後の会話でした。
ジェヌヴィエーヴの車が去るとまもなく、買い物から戻ったマドレーヌと息子フランソワが帰って来ます。ギーは笑顔で駆け寄り、息子を抱き上げました。
・・・降りしきる雪の中、美しい音楽に包まれながら映画は終わります。
初めてこの映画を観たのは社会人になりたての頃だったと思います。
ストーリー、音楽、そしてフランス語・・・すべてが私にとっては美しく、私にとってフランスがここまでかけがえのない存在になった要因のひとつに、間違いなくこの映画「シェルブールの雨傘」があります。
この映画のDVD、サントラCDは、私にとって極上のフランス語のテキスト・・・これまで何度観たか、何度聴いたか、もうすでにわかりません。
お蔭で、いつフランス人の恋人ができてもほぼ「OK!」と言えるくらいに、恋愛ごとのフランス語は上達(?)することができましたっ!(ホントかよ!?(>_<))
将来フランスを訪れた際には、必ずシェルブールに行き、ジュヌヴィエーヴとギイが別れたあの「シェルブール駅」に私も佇みたいと、秘かに胸を熱くしています!(^o^)丿
(映画の製作からすでに40年以上も経っていますから、確かに町や駅のたたずまいも変わり果ててはいると思いますが、やはりこの身で臨場感を味わいたいなと・・・(^^ゞ)
自分の娘に"フランソワーズ"と名付けたジュヌヴィエーヴ。そして息子に"フランソワ"と名付けたギイ。
私は、ふたりの胸の奥底には、どうしても消せない(消えない)、かつての恋人への愛の埋火があるように感じてならないのです。
これでよかったのだろうか、こういう結末しかふたりにはなかったのだろうか・・・?
毎回このラストシーンを観る度に、とりとめのない会話の裏のふたりの胸の内を、
勝手に推し量ってしまう私がいます
。
ジュヌヴィエーヴがギイとの最後の会話を交わした後、ドアを出て行く時にもう一度最後に
ジュヌヴィエーヴは振り返り、数秒だけふたりは見つめ合います。
それはほんの1、2秒・・・
その言葉のない、ふたりの瞳の会話が私には見える(聞こえる)思いがするんです。
わずか1、2秒にすべての想いをこめたそのひとこと・・・、視線で投げかけたたったひとつの言葉・・・
声にならないふたりの声は、きっとこの言葉だったんじゃないかなって思っています・・・
「Je t'aimais・・・(あなたを愛してた・・・)」
<それとも、もしかして「Je t'aime
・・・(あなたを愛してる・・・)」・・・?>
Amities, Julie
P.S. 残念ながら、雪の中の「ESSO」のスタンドのラストシーンの画像は見つかりませんでした。(T_T)
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「あなたがいなかったら生きていけないわ。」、「死ぬまで君を愛し続けるよ。」
ふたりの愛は永遠だったはずなのに・・・運命は残酷です。