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2011.08.11
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カテゴリ: 読書
森見 登美彦「ペンギン・ハイウェイ」を読み終えました。
図書館でタイトルを見て「ペンギン・ハイウェイって何?」と
手に取ると とても可愛らしい表紙。


【送料無料】ペンギン・ハイウェイ

それに作者 森見登美彦は 「夜は短し歩けよ乙女」 が とても面白かったから
ハズレはないだろうと借りてきたんです。

***
この小説の主人公アオヤマくんは小学4年生。
「自分は偉い人になるために努力している。
勉強もするし本を読むのも好きだし、いろんな研究をしている。
だからこれから どれだけ偉くなるかわからない…」なんてことを
しゃらっと思っている、ちょっと理屈っぽい男の子。
物語は、アオヤマくんが住む町に、突然ペンギンが現れるところから始まる。
なぜ住宅地にペンギン?!
アオヤマくんの研究項目にペンギンが加わったわけだ。
ペンギンの謎に深くかかわってくるのは、
アオヤマくんが通院している歯科医院の「お姉さん」。
(お姉さんについては私はこれ以上書きませんが、
公式HP にはお姉さんのナゾの行動について書かれています)
アオヤマくんはお姉さんが示した謎を解けるのか?
***
アオヤマくんの感性や口調が大人びていて、
でも何かと言いうと「おっぱい」と連呼したりして
大人こどものギャップが面白い。

面白いと言えば、アオヤマくんの友達のウチダくん。
彼もいろんなことを研究していて、特に宇宙が好き。
でもブラックホールについて考えると怖くなってしまうの。
思わず「ウチダくん、考え込みすぎやよ」と肩をトントン叩いてあげたくなります。
ウチダくんはアオヤマくんと共に、街のあちこちを探検して地図を作ったりしていて
その様子は「スタンド・バイ・ミー」みたい。

そして彩を添えるのが、同じく同級生のハマモトさん。
彼女はとてもチェスが強くて、クラスではほぼ無敵。
実は彼女も密かにあるモノについて研究している…。

男子二人女子一人が登場するなら、そこに必ず現れるのがいじめっこ。
「ドラえもん」「ハリー・ポッター」、洋の東西を問いません。
もちろん「ペンギン・ハイウェイ」でもいじめっ子はいて、名前はスズキくん。
アオヤマくんは彼のことを鈴木君帝国皇帝と呼んでいる。

と、なかなか個性豊かな小学4年生たちと歯科医院のお姉さんを軸に展開する
この小説はファンタジー小説なんですよ。
そのファンタジーを楽しむには、私の魂は汚れすぎているみたい。
「夜は短し歩けよ乙女」ほど面白く読めませんでした。
悲しいかな。

でも最後まで読んだのは、ディテールがキラキラしていたから。

例えば、アオヤマくんと両親、妹との会話やエピソード。
良い家族だなぁ。そしてこんなお父さんだったら子どもは皆
勉強が好きになるだろうなと思いました。

アオヤマくんが、いろんなことをノートに書いていく様子が特に好き。
私は文房具フェチなので
「海外出張のお土産に何が欲しい?」と父親に聞かれたアオヤマくんが
「ノート」と答えた時には「わたしも!私も!」と一緒に手を上げそうでした。
小学4年生の私が、お洒落な外国製のノートをもらったら
どんなに嬉しかっただろうねェと想像すると、それだけで幸せな気分になれたし。

それから、淡い恋心が描かれていて
そのベクトルがあっちこっち向いているのも微笑ましかったワ。

歳をとるに従って失っていく子どもの心・感性みたいなものを
示されているようで、ちょっと切なさも感じるこの小説のお勧め度は
★★★☆☆

あくまでも私個人としての感想は
「小説自体は特に面白いと思えなかったのだけれど
 あちこちがキラキラしている小説だった」
ということで☆3つです。
子どもの頃に読みたかったなぁ。

あ、風変りなタイトル「ペンギン・ハイウェイ」の意味は
割と早い段階で出てきますヨ。
私はそんな言葉があることを初めて知りました。

私がお勧めしたいのはやっぱりこちら。
森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」


【送料無料】夜は短し歩けよ乙女

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最終更新日  2011.08.11 09:33:02
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