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2002年06月20日
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episode1

沈黙に満ちていた。そして、男は葛藤していた。
大きな時代の流れの中で、その戦いを誰にも拒否することは出来なかった。

俺はそうなるように生まれてきたのだ。そう奮い立たせた。

中学を私立のエスカレーター校に入学した彼は4月以来ひとりぼっちだった。
小学生の友人たちは皆地元の中学に入学してしまった。そう。その小学校からその中学に入学したのは彼一人だったのだ。寂しさにまけそうな彼には野望があった。

そのクラスで一番の人気者になるという野望だ。

どういうキャラクターでいけばよいか迷っていた彼はいまいちクラスに溶け込めなかった。いっそクール系でいこうかとも思った。しかし、彼は小学生時代の思い出を忘れることができなかった。クラスのおもろい奴としての地位を確立していた彼は、それなりにもてて、人気者だった。

密かに笑いを取るチャンスをうかがっていた時に、絶好のチャンスが訪れた。

遠足だ。

そう、今こそあの呪文を唱えるのだ。そうすれば一躍人気者だ。彼は思った。
その呪文とは


『先生、バナナはおやつに入るんですか?』


それを唱えるだけで、クラスは笑いの渦につつまれるというあれだ。お約束なようでお約束なこの発言を言えば必ず笑いにつつまれるはずだ。自分の能力にクラスの生徒は驚くことだろう。

教師が言った。
『明日は、9時に学校に集合。他に質問はないか?』

俺は、やるぞ!おもろいキャラを確立するんだ。そしてクラスを支配しカリスマを発揮するんだ。俺のスクールライフの一歩を踏み出せ。!!

胸が高鳴る。心臓の音が聞こえる。顔が紅潮する。
緊張感の中で

彼は言った。

『せ、先生。 おやつ バナナ に入るん すか?』

一瞬の沈黙
そして爆笑。

やってしまった。彼はあまりの緊張にやってしまった。
やってはならない過ちを。


おやつはバナナに入らねーよ

そのうえ、 だす

どこの地方出身だ






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最終更新日  2002年06月20日 03時24分40秒
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