CHI-AKIの部屋

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はじめてのお風呂

・・・

ぬいぐるみ劇場 はじめてのお風呂 (。'(ェ)'。)


 夏の終わりの頃……。
 カッパちゃんとぱおぞうちゃんは、お風呂場にいました。


 はじめて入るお風呂場に、わくわくしているカッパちゃんとぱおぞうちゃん。
 2匹はこれから管理人に体を洗ってもらうことになっています。

はじめて入る、お風呂場

「これからお風呂だね」
「うん。楽しみだね、ぱおちゃん」
「いい天気みたいだから、気持ちいいかも」
カッパ&ぱおぞう「(わくわく♪)」

ぱおちゃんと同じ色♪

「これが、お風呂の桶ってやつなのね」
「ぱおちゃんと同じ色だ~」
 自分と同じ色、といわれて、ぱおぞうは風呂桶をじ~っと見つめる。
「なぜか親近感を感じる…」

 やがて、2匹をお風呂に入れる準備が出来た管理人。
 お風呂に入る一番バッター(?)は、カッパちゃんでした。

「これが、お風呂?」
「そうだよ」
 カッパちゃんの目の前にあるのは緑色のバケツだった。
 その中には、お湯がたっぷり入っている。
「お風呂は、ぼくと一緒だ~☆」

緑のバケツ☆

 なぜか、カッパちゃんはバケツの色を見て、感動していた(笑)。

 はじめてのお風呂に、カッパちゃんも最初はきゃっきゃとはしゃいでいましたが、
 興奮もおさまり、今は大人しく浸かっています。

バケツのお風呂♪

「カッパちゃん、どんな感じ?」
 順番待ちのぱおぞうちゃんに聞かれて、「いいかんじ~♪」と答えるカッパちゃん。
 バケツのお風呂がとても気に入ったようです。
「早く私の番にならないかしら」
「ぬくぬくしてて気持ちいいな~」
 お風呂の暖かさにうっとりしているカッパちゃん。
「それじゃカッパちゃん、10数えて」
 管理人に突然言われて、「えっ、数えるの?」と、
 カッパちゃんは不思議そうな顔をしたが、言われるままに数え始めた。
「10・9・8・7・6……」
「数え終わったら、ぱおちゃんの番ね」
「やった~ヽ(^o^)丿」
 やっと自分の番が来て喜ぶぱおぞうちゃん。

やだやだ~

「え~っ、もっと入ってたい~」
 ぷく~っと頬をふくらませて、駄々をこねるカッパちゃん。
「だ~め! ぱおちゃん、まだ入ってないでしょう?」
「そうだけど……」
 カッパちゃんに言い聞かせている管理人の隣で、
 そうだそうだと言わんばかりにうんうんと、うなづくぱおぞうちゃん。
「カッパちゃん、お風呂はあと2回あるから(よく、すすがないとね~(笑))、
 とりあえず1回は出ないとだめなのよ」
「あと、2回も入れるの???」
 目をキラキラさせて問いかけるカッパちゃんに、うなずく管理人。
「そういうことなら、出る~!」

 変わり身の早い(?)、カッパちゃんだった(笑)。


 それから数十分後――。
 念入りにすすがれたカッパちゃんとぱおぞうちゃんは、
 洗濯ネットのハンモックに乗せられて、はじめてお外に干されていた。

気持ちよかった~♪

「ぱおちゃん、お外も気持ちいいね~」
「青いお空がきれい…」
 まぶしそうに目を細めるぱおぞうちゃん。

すっきりさっぱり♪

「風が気持ちいいな~」
「…………」
「ぱおちゃん? あら、寝ちゃってる……」

 夏の風が気持ちのいい昼下がり。
 あまりにも気持ちいいので、カッパちゃんもお昼寝することにしました……。


リハビリ風(?)ハンモック

「ぼくたち、リハビリ中で~す」
「で~す」
 お日様に当たって、上機嫌のカッパちゃんとぱおぞうちゃん。
 そんな2匹に管理人が言った。
「二人とも、リハビリって意味、知ってて言ってる?」
「しらな~い☆」
「なんとなく…」
「でも、ふんいき出てるでしょ?」
「そうだね」
 管理人は笑いながら、洗濯ネットのハンモックから2匹を外していき、
 物干しスタンドのクロスした部分にある台を水平にして、2匹を置いた。

ハンモック、終了~☆

「ご主人サマ、ハンモック、もう終わりなの???」
 カッパちゃんの問いかけに、管理人はうなずいた。
「でも、まだここから動いちゃダメだよ」
「まだってことは、あとどれくらいこのままなの?」
「体が乾くまで。もしかしたら、明日か明後日までかかるかもしれないな…」
「え~っ、そんなにかかるの~?」
「乾くまでの辛抱だから、我慢してね」
 そう言うと、管理人は去っていった…。
「意外と、お風呂の後って、大変なのね」


 それから数時間後…。

暇だねぇ~

「ぱおちゃん、ヒマだね」
「そうだね…」
 体が乾くまで管理人には遊んでもらえないので、
 カッパちゃんとぱおぞうちゃんは退屈しています。
 そんな時、2匹の様子を見に来たのか、たぬちゃんがやってきました。

たぬちゃんのお見舞い(?)

「あっ、たぬちゃん!」
「カッパちゃん、ぱおちゃん、ハンモックの刑終わったんだね」
「ハンモックの刑って、ぼくたち悪いことしてないよ」
「ちょっと言ってみただけだよ~」
「たぬちゃんはいいね、ご主人サマたちと遊べて」
 ぱおちゃんにうらやましがられたたぬちゃんだったが、
「僕もお風呂、入りたかったな~」と答えながら、
 ぴょんと2匹の背中に飛び乗った。
「こんな風に、みんなと組体操したかったし~」

組体操♪

「まだ遊べないの?」
「まだまだって言われた」
「そうなんだ…」
 そんな時、ぱおちゃんがボソッとつぶやいた。
「ある意味、究極の選択かもしれない…」
 ぱおちゃんのつぶやきを聞いたカッパちゃんが、
「お洗濯に究極、ってあるの?」と不思議そうに言った。
「お風呂に入ったら気持ちよくなるけど、
 そのかわりにみんなと遊べないから、どっちがいいのかなって…」
「そういう意味だったのか…」
 一瞬、悩んでしまったカッパちゃんたちだった…。


 翌日――。

「やった~! これでいっぱい遊べる~☆」

こりずに(?)洗濯物ごっこしているカッパちゃん

 やっと体が乾いて管理人からOKが出た2匹は、みんなと思いっきり遊んだそうです……。 


めいたんていの対決! 続・はじめてのお風呂






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