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2016.01.19
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カテゴリ: 災害・防災
東日本大震災の津波で大槌町の民宿屋上に乗り上げた観光船「はまゆり」の復元計画に黄信号がともっている。

はまゆりは、隣の釜石市が所有していた全長約28メートル、排水量109トンの観光船。大槌町で検査中に津波に巻き込まれ、海岸線から約150メートル内陸まで流された。水が引いた後、巨大な船体が高さ約10メートルの屋根の上に取り残された光景は津波の猛威を示す象徴となった。

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倒壊の危険があるため2011年5月に船を解体したが、「震災の風化を防ぎたい」との住民の要望を受け、町は設計図を基に、新たな建材を使って元の場所に原寸大で再現することを決定。財源として寄付金を充てると条例で定めた。

ところが周知不足もあり、集まったのは必要額の1%にも満たない。

同時期に寄付の受け付けを始めた、死者を悼む「鎮魂の森」整備事業が2億3千万円近く集めたのとは対照的で、町総合政策課の担当者は「復興事業が忙しく、PR活動に手が回らなかった」とうつむく。

(岩手日報より)



東日本大震災の発生からまもなく5年。
「風化」と言葉にしてしまえばそれで終わってしまうが、空気が少しずつ変わっていく過程を今目の当たりにしているのだろう。

発災直後にはさまざまなマスコミに取り上げられ、津波被害の象徴的光景だった「はまゆり」。
当時は遺構として残すべきという論調が多数を占めていたように思う。
危険なので解体は免れない、ということが分かると復元という声が出たのも自然なことだった。

しかしいかんせん時間がかかり過ぎた。
多くの人がはまゆりのことを忘れ、こうして久しぶりに記事を見て「ああそういえば」というのが偽らざる心境だろう。
つまりはそれが風化ということだ。

もちろん、あの段階で早急に復元というのも無理な話だった。
多くの震災遺構がそうであるように、その光景を見るたびに辛い思いをする人もたくさんいる。
また、生活や地域経済の再建を最優先しなければならない時季に、震災以降の復元にリソースはかけられないという事情もある。

寄付金も集まっていない。
周知が足りていないというのは確かにそうだが、それ以上に全国的な関心が薄れてしまっている現実は否定できない。
その一方で「鎮魂の森」に寄付金が集まったのは、地元の賛同が得やすかった(つまりは需要があった)ということなのだと思う。

大槌町では旧役場庁舎も遺構として保存する案があったが、解体派の町長が選挙で勝利したことで実現は難しくなっている。
震災遺構保存の空気は薄れつつあるのは被災地全体の傾向でもある。

それでも各自治体が何らかの形で震災の遺構を残しておくべきだ考える。
もちろん反対する人への配慮も必要で、落としどころは難しい。
忘れたい悲しみがあり、忘れてはいけない教訓がある。
その線引きは百人百様で難しいが、未来の減災のための義務としてやっておくべきこともある。

もちろん、遺構だけが残ればいいというものではない。
震災の記憶そのものをどう伝えるのか。

遺構、語り部、映像、画像、小説や芸術作品などさまざまなコンテンツがあっていいし、IT技術を活用したアーカイブなどもありだろう。
どこかでこうした事業にリソースを割かなければならないのではないか。
特に人だろう。地元の意向を汲み取りつつアイディアが出せる人材が集まることが一番の早道なのだが。





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Last updated  2016.01.19 02:26:47
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