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この3年、実はずっと料理スランプでした。もともと料理は嫌いではなくて、仕事をしていた頃は激務の間をぬってせっせと日々の料理はしていたし、季節ごとに保存食や発酵食品も作っていました。それが仕事を辞め北海道に来たとたん、なぜか料理を作るのが億劫でたまらなくなりました。食材の買い出しも苦痛なら、献立を考えるのも苦痛。夫が職場から帰宅する時間が近づいても、献立すら決められず、絶望して泣きたくなるという…当然そんな気分で作っても、おいしいものなどできるわけがありません。理由は色々あったのだと思います。環境の激変でメンタルをやられていたとか、専業主婦になり料理が息抜きでなく仕事になったとか、歩いていけるスーパーの食材がお粗末すぎるとか。が、最近、スランプから脱出している自分に気づきました。きっかけは間違いなくこれ。1回分の収穫量。これが週に2回か3回採れます。自分たちの畑で採れる新鮮でおいしい野菜です。まだ春の浅い時期から大切に育ててきた野菜。しかも真剣に自然農法に取り組むファームの畑で。一つたりとも無駄にしたくありません愛しい野菜を前に、エプロンをキュッとしめると、ふつふつとやる気が湧いてきます。洗って種類ごとに並べた野菜を眺め、戦略をたてます。まずは保存が難しいハーブ類。ホーリーバジルとレモンバジルはハーブウオーターに。残りのレモンバジルは早めにガバオライスに使おう。ホーリーバジルはえも言われぬ素敵な香り。ボウルいっぱいのバジルはジェノベーゼで大量消費。枝豆は塩茹でして私のおやつ&夫のおつまみ。トマトは冷蔵庫に入れる前にあの人とあの人にお裾分。それでも大量に残るのでトマトソースを作ろう。残りはカブレーゼや冷やしトマトで日々の副菜に。手前はチョコアイコ、奥は桃太郎。チョコアイコのトマトソースはケチャップかと思うほど甘い。ついでに、買い物の算段もします。ジェノベーゼ用のナッツ、ガバオライスの鶏ひき肉、カブレーゼのモッツアレラ…ジェノベーゼのナッツは松の実、くるみ、カシューナッツと色々試しています。ああ、頭も体も軽やかに回転する...久しく忘れていたこの充実感。なんて、なんて楽しいんだろう実はもう一つ楽しいことがあって...それがグループLINEで行き交う畑仲間のつくれぽ。大量の野菜を消費するため、それぞれが作っておいしかったものや気になるレシピなどを自然にシェアするようになりました。へえ〜と驚く料理法が色々あがってきます。ズッキーニが採れて採れて困るほどだった時は、ナスのかわりにズッキーニで麻婆茄子を作るとか、冬瓜のかわりに鶏肉と煮込んでスープにするとか。読んでいると、それやってみよ、とワクワクしてきます。畑仲間の存在もスランプ脱出に一役買っていたのは間違いないです。ズッキーニの花はリコッタチーズを詰めてフリッターに収穫した野菜の処理は半日かかることもあって、正直億劫な時もあります。特に暑い日の畑仕事でくたくたな時は、早く処理しなくちゃと思いながらもなかなか重い腰があがりません。でも、重い腰をあげた後には、おいしいご飯という最高のご褒美が待っています。「あれこのトマトおいしい。どこの?」なんて夫に言わせたら、心の中でガッツポーズです。もちろん私たちの畑のトマトですが?最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2023.08.16
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今年は春から帰省やら持病の再発やらでてんやわんやでしたが、実はその合間に友人たちと野菜を作っておりました。そして今、畑は収穫の最盛期をむかえています。そもそものきっかけは、去年、自然農法のファームでボランティアをしたこと。私たちは楽しくてボランティアに行っていたのですが、先方はそれでは申し訳ないと思ってくれたらしく、来年は自分たちでも野菜を作りませんかと言ってくれたのです。ついでにファームの仕事も手伝ってくれれば助かると。広い畑を無償で貸してくれ、苗の作り方から教えてくれるという願ってもないお話。断る理由がどこにありましょう?こうしてまだ寒い3月末。私たちの苗づくりがスタートしました。指導してくれるのはイケメン農場長。この物静かで几帳面な年下の農場長を私たちは尊敬をこめて「教官」と呼んでいます。教官の指導のもと、私たちも定規がわりの棒に沿ってきっちりとタネをまいていきます。めんどくさ〜とぼやいておりましたが、芽生えがきれいに並んでいると移植する時にだんぜん楽なのです。本葉が数枚出たところでポットに移し、この後は暖かくなるまで温室の中で育てます。北海道では、この暖かくなる頃というのは5月末にカッコーが鳴きはじめる頃を指します。5月に霜が降りたりするのが北海道なの(涙)。この頃は私たちも、温室作業が終わった後は畔に生えるフキや山ワサビをとらせてもらってのんびりしていました。これで5月中旬です。寒そうだな...今年カッコーが初めて鳴いたのは5月26日のこと。日付まで覚えているのは私がその日ファームにいたから。青空にひびくカッコーの声は「総員かかれ!」の合図でした。この日をさかいに私たちはにわかに忙しくなりました。いよいよ大切に温室で育てていた苗を外に移植するのです。メンバーイチ華奢なまりちゃんが、あれ、もしかしてやったことあった? くらいの手際よさでマルチに穴を開け、そのあとにみんなで苗を植えていきます。ビニールは風除けです。まだまだ寒さ対策が必要。私たちが作るのは…大根、ミニトマト、大玉トマト、ナス、ピーマン、万願寺、枝豆、空芯菜、ハーブ7種。ちょっと欲張りすぎ?大根とハーブはタネを直播にし、あとはひたすら苗を植える。植えてからだって大忙しです。雨が少なければ水やりで、大きくなったら支柱を立てて。そして1ヶ月…記念すべき初収穫は大根と、ズッキーニでした。こちらは初収穫に満面の笑のたまちゃんです。自分で作った大根なんてどうせ筋っぽいし、辛いんでしょ、って思いません?それがね、と〜ってもみずみずしくて甘かったです。教官殿もこんなにうまくいくとは思わなかったとうれしそうに言ってくれました。いわゆるビギナーズラックというやつでしょうか。最近はとれすぎて困るくらいのズッキーニ。慣れない作業にいつも帰る頃にはクッタクタです。それでも、帰りがけにソフトクリームを食べていると、なんだか楽しい気分になってきます。これはそう、夏休みの部活の帰り道のあの感じ。あ〜もうアッチ〜、うち帰るのダル〜と言いながら、いつまでも夏の日差しに身を委ねていたあの頃。そうか、これは私たちの部活なんだな。身軽だったあの頃とは違って、今はそれぞれ帰ったら家族も仕事もあるけれど。面倒くさいこともたくさん抱えているけれど。それでも一時、夏空の下で汗をかき、笑い合えば空はあの頃とおなじように青いことに気づきます。私たちの野菜部。只今、絶賛活動中です。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2023.08.08
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きっかけはダンス仲間のTちゃんのお誘いでした。「一緒に農作業のお手伝いに行かない? お土産にお野菜たくさんくれるって」何をするのかよくわからなかったけど、仕事柄、植物のお世話は慣れているし、大好き。ほいほーい、と返事をして、連れて行かれたのが、札幌郊外にある自然農法のファームでした。自然農法=できるだけ手をかけない、というわけで、ぱっと見、草ぼーぼーのファームです。ためしに耕さずに植えたらこんなニンジンができたって。右のニンジン、私の脚に似てるかも。最近のお手伝いは、おもにニンジンの間引きです。草ボーボー。農薬使っていないから虫もたくさん。畔の両脇に並んで座って、ニンジンが混み合っているところから、小さい子や元気のなさそうな子を抜いていき、こぶし一個ぶんくらいの間隔になるようにします。ついでに雑草も抜きます。いつも最初は賑やかにおしゃべりしていますが、そのうちにそれぞれ作業に没頭していきます。間引きの作業って断捨離に似ているんですよ。大きくなりそうな子を選び、他は思い切って抜く。雑然とした畑を整えていく感覚がすごく爽快。他の人もそうみたいでそろそろお昼にしませんか、と声がかかっても、あとちょっとだけ、ここだけ、と言いながらなかなか皆、立ち上がりません。お昼はたいてい近くのファームレストランへ。近隣の畑で取れた野菜のお料理が安くておいしい。お昼はいつもゆっくり楽しませてもらいます。時には、メンバーの1人が作ってきてくれたカレーをみんなでいただいたり。遊びに行っているんだか、働きに行っているんだか、という気はしないでもないですが、ボランティアなので、気負わず長く続けるのがいいのでしょうおなかいっぱいになったら午後からもうひと頑張りです。1日が終わる頃には間引きニンジンのこんなボックスが何箱もつみあがります。このニンジンももったいないのでもらって帰ります。帰りはいつも新鮮野菜をたくさんいただきます。ここのファームのお野菜は本当においしくて、特にトマトはびっくりするほど味が濃くて、ここのを食べたらスーパーで買う気になりません。左の黒っぽいおイモのようなのはビーツです。この間は、ハウスのミニトマト、もう終わりだから好きなだけ採ってっていいよと言われ、大量にいただいて帰ってきました。そんなお土産もうれしくて、私以外はみんな仕事があるのですが、都合を調整しては定期的にお手伝いに行っています。その時々で誰かが別の友達を誘ってきたりして、色々な人と話せるのも、まだ札幌に友達が少ない私には楽しみでもあります。札幌では畑仕事は雪が降り始める11月まで。それまでにたっぷり土を触って日の光をあびておこう。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2022.09.12
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