このオマケCDにはパーロフォンから67年にでたサーカスのシングル曲Do You Dreamのシングル盤レコードから盤起こしした1曲のみが収録されています。
以前にも触れましたが、テイトさんのサイトには彼らがストームズヴィル・シェイカーズからサーカスに至る細かい年表が出ています。 http://www.stormsvilleshakers.com/bandhistory.html メル・コリンズが加入したのが、1966年の5月16日というのが判りますね。したがって、シェーカーズがメル加入以前の65年にラリー・ウィリアムスと共演したライブレコードには、当然メルは参加してないわけです。上記のバンド史には細かいレコーディングスタジオの記録も公開されています。巡業の他にまめにスタジオに入っていたのがみてとれます。CDの楽曲は以下の通り。 When CIRCUS came to STORMSVILLE 1967 1.House of wood 2.Yes is a pleasant country 3.Something to write about 4.The patience of a fool 5.Do you dream 6.Who will love her 7.Gone are the songs of yesterday 彼らが出した二枚のシングル曲と同じ曲名が1と5と7ですが、このCDは67年にDJMスタジオで収録した音源なのでシングルとはヴァージョンが違います。写真下のボーナスCDに含まれたDp you dreamのみシングルの音源となっています。2曲目と4曲目はメル・コリンズのオリジナル曲、7曲目は当時テイト氏が曲を書きおろしていたラヴ・アフェアのヴァージョンが有名でしょう。アレンジはラヴ・アフェアがアコギとストリングスに彩られていたのに対し、こちらはブラスをフューチャーしております。ほとんどスタジオで一発録りした感じなのか、曲ごとに音場の違いが余りありません。おまけCDと聞き比べるとDo you dreamにサイケな味付けをする為にシングルヴァージョンでは波の音とフェイズシフトでの位相変調が全体に掛けられているのが判ります。シングル起こしの音も一部コンピCDに納められていたものよりも程度が良い感じです。思ったより保存状態のいいサウンドクオリティの作品。ジャケットの裏には英文ライナーが記されていますが、これもミシン目が入ったプリントを切り離して添付されています。手作り感満載♪
そして今回一緒に注文したのが、Circusの前身であるストームズヴィルシェーカーズ。 Phillip Goodhand-Tait & THE STORMSVILLE SHAKERS 1965&1966
1.What more do you want 2.I feel good (ジェームスブラウンのあの曲ですw) 3.Have you ever had the blues 4.No problem 5.Number one 6.It's a lie 7.There you go 8.I'll do the best I can 9.The society for the protection of love 10.Long live love 11.Gettin' ready 12.Do what you wanna do 13.Gonna put some hurt on you 14.Turn on your love light 65年の音源にはメルはおりませんが、66年の音源の一部には参加しています。1曲目と4曲目がメル参加後のシングル曲。バンドは他にも当時出たコンピレーションLPに楽曲を出していたりもしたようですね。このCDは全14曲とボリュームがあります。2と3と14がパリでのライヴ音源。サーカスの前年にあたるこの音源とサーカスの初期音源。彼らがどう変わって行き、69年のトランスアトランティックでのLPへなって行ったのか。その変貌の過程が記録されている。そんなCDなのでしょう。