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2009.11.15
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カテゴリ: 音楽
もうひとつ、強く印象に残ったのは、彼の「舞台人」としての本性、、、です。
無条件で、とにかく、「お客」を満足させる、、、喜ばせる、、、、
そのことが、「あたりまえ」であり、
そのために、できることを全てやる、、、のが、自分の使命であり、存在意義そのものである。

そして、お客がどうしたら喜ぶのか、、、
自分の何を見に来るのか、聴きにくるのか、、、それも、十分に判っており、感じている。
そんな「舞台人」のようです。

むろん、お客が見に来るもの、、、は、
過去のマイケルの全ての時期の彼のベストの状態を「最低限」として、
かつ、それにsomethingが魔法のようにプラスアルファされたもの。。。。
と、痛いほど理解しているがゆえに、
おそらくは、この映画で豊富に使われている、
今の「全力以上」を出し切ったかのような、過酷なダンスに歌唱であったのかもしれません。
自らの完成型のイメージの完全な「像」に忠実であったばかりでなく、
お客が求める「像」にも、100%忠実であらねばならない、、、という残酷さ、、、
まさに、ネバーランドの住人、ピーターパンのように、
老いること、、歳を重ねること、、、が許されない、、、
また、自分で許さない、、、

彼が、舞台になかなか立たなくなり、また、今回が最後、、、と言ったのも、
このリハでの一見、「若い頃のようなキレ」のある演技・歌唱からすれば、
もったいない、、、とも思えるかもしれませんが、
逆に、それほどのムリをして、ようやく、「最後のカーテンコール」の舞台を、
マイケル・ジャクソンとして、行おう、、という決心をしたようです。

演出や振付、キューのタイミングなど、
自分の中の像は、また、お客の喜ぶツボであり、
それを、はずすことなどありえない、、、、という信念と指導のもとに、
舞台が徐々に、まとまり形をなしていきます。
実際には、主に、2~3回の総練習(ゲネラル・プローベ)の映像を主に用いて、あと、オフステージの映像をとりまぜて、構成しているようです。

ちなみに、当然のことながら、マイケル無しのリハが相当に重ねられた後、マイケルが登場したようです。(このあたりは、アマチュアオケや合同演奏会などの客演指揮とかでも同じです、、よね。)
その「原型」にどこまでマイケルが関与したか、は定かではないですが、もしかしたら、もう何年も前から、そうした「構成」などは、考えていたのかもしれません。。。資金集めやプロモーター手配なども、思い立ってスグできる規模のものではないでしょうから。。。

マイケル自身が実際に、どの段階で、どの程度、疲弊していたのか、、はわかりませんが、
時系列としてはおそらく相当にランダムに構成された映像ではあるものの、
映画としては後半あたりに、
イヤフォンによる音声モニターを通じて自分の歌声を聴くことが困難である、、と訴えたり、
リハではフルヴォイスで初めから歌わず温存しときたい、、、と訴えながらもスタッフや若手アーティストの希望に応じて全力で歌ったり、
踊りがしっかりと決まらずに焦りやいら立ちをおそらくは持ちながらも、そのたびに、「God breath you」を相手に繰り返したり、、、、

決して全盛期ではない自分、、、をおそらくは誰よりも思い知っているであろうことを想像しながら見ると、胸が痛くもなります。
もしかしたら、実際、疲労困憊で、ミスが出てきたのかもしれないし、
逆に、全然そうは見えなかったのかもしれないし、、、それはわかりません。
ただ、本人が、マイベスト!!とは到底思えるはずがないことは、想像に難くありません。 目指すリファレンスが、老練で熟練した、ナイス・ミドル路線、、ではなく、全ての世代を冷凍保存したかのような「ベスト」なのですから、、、


そうした、人間としての痛み、、、焦り、、、そして、それをオモテに出さないように、、、
また、
客の満足のみならず、
全てのスタッフやクルーやメンバーもまた、彼にとっては、「喜ばせるべき相手」
であったようです。
機嫌をとる、、、という意味ではなく、彼の芸によって、感動させ、圧倒し、喜ばせるべき相手、、、

マイケルの身体は、すでに、このとき、マイケル自身のものではなくなっていたのかもしれません。



こうした本能的な「舞台人」としてのマイケルの姿をみて、

これまた、思い浮かべたのが、あのモーツァルトでした。

モーツァルトも、幼少の頃より、音楽「芸」をひっさげて、ヨーロッパ各地を周り、
行く先々で、ヨーロッパ中の「お客さん」を、演奏や自作の曲で、
驚かせ、喜ばせ、、、
何が人を喜ばせ、関心を持たせ、驚かせるのか、、、を
肌身で感じ、骨の髄まで、幼少期から、幾重にも刷り込んだ人なのでした。
そして、
やがては、片田舎ローカル出身ながら、ヨーロッパ各地の文化セクションに触れることで、
「ヨーロッパ」文化を自らのうちに統合していくほどの吸収を重ね、それが、それまで存在しなかった、「ヨーロッパ音楽」の初めての作曲家への成長の基礎としていった人なのでした。


こうした「幼少期からの舞台人」としての刷り込み、、、は、
二人の天才に、似た影響を与えたように思いますし、
彼らの音楽や芸(オペラもダンスも)が、
先端を行きながらも、同時に、非常な人気を獲得したことも、
そうした舞台人としての本能が人生の全てに作用していたから、、、
ということも大きいように思います。
すなわち、もともと持っている大きな才能の全てに対して、
舞台人としてのセンスが働くように、デフォルトで設定されていた、
といえるかもしれません。


ちなみに、
そうした本質的な面とは別に、
おそらく結果論、、ではあるのでしょうが、
経歴としても相似したところが見られるように思いました。


モーツァルトは、
そうした「ヨーロッパ音楽の天才作曲家」になるに至る前には、
まず、「天才子役!!」から、「単なる、大きくなった子供」扱いによる人気・関心の消失、、、就職難、、、という苦渋と失望と落胆に満ちた日々を送らざるをえず、。

その後、ウィーンという当時の「文化首都」で活動の場を得て、
ダ・ポンテの台本と出会い、、、オペラ作曲家として存分な作品を生み出し、
当時のウィーンに集まる各名奏者・名歌手と交流し、
彼らの求めに応じて、または宮廷の求めに応じて曲をつくり、
当時としては、非常な高額の収入も得るまでに至ったという人です。


一方、いうまでもなく、
マイケルはジャクソン・ファミリーの大人気の天才末っ子で、
その後、大人になるにつれ、人気は一旦、凋落しかけたところへ、
クインシー・ジョーンズとのコラボレーションにより、
マイケル・ジャクソンは「再創造」されたといってよいわけで、
  (・・・といってよいですよね?)
世界的なベストセラー・ミリオンセラーを連発し、
やがて、キング・オブ・ポップとまで言われ、
巨万の富を手にいれながら、
借金だの事業の失敗だの、またありとあらゆるゴシップの対象にされ、
晩年の10年はほぼ「変質者扱い」(←もしかして日本だけ?)
だった、、、、といえるでしょう。

ちなみに、ご承知のとおり、モーツァルトも、
高額な収入を得ながら、晩年には、人気の凋落(戦争のための不景気のせいともいわれてますが)に苦しみつつ、ありえないほど多額の借金をして、生活苦の中で(というか借金しまくって)晩年を迎えています。

まあ、最後のところはあまり関係ないですが、
この映画、そうした「天才」の面と、
一方で、
僕らの普段の仕事にもつうじる、「イメージ・目的・目標」を「人間」が作り出し、
それを、具体的に提示し、交換し、相互に影響させあい、
「実」にしていく、、、
という営み、、、
「諦めないこと」による仕事の研鑽、、、
そうした、まさに、毎日の僕らの生き方そのものに「等身大」で感じられること、、、


その両面がみられた映画のようにも思いました。
(その両面の狭間にみられた、天才の人間としての苦悩・不安・焦りなどの弱さも、、、)





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Last updated  2009.11.16 01:13:43
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