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2021.09.03
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カテゴリ: カンツォーネ

★ラファエラ・カッラ (vf) Raffaella Carrà

本名ラファエラ・マリア・ロベルタ・ペローニ (Raffaella Maria Roberta Pelloni) 1943 6 18 日ボローニャ (Bologna) 生、 2021 7 5 日ローマ没、歌手、ダンサー、女優、テレビ司会者、ラジオ、テレビ作家。

2239(CGD)

活動期間 1969 – 2021

所属レコード会社 RCA Italiana, CGD, CBS, Hispavox, Fonit Cetra Ricordi, X-Energy,DIY-Do It Yourself

サンレモ音楽祭出場0回

サンレモ音楽祭出品 0

 ラファエラ・カッラは2年連続でカンツォニッシマのホステスの大役を果たし、それぞれのオープニング・テーマ曲 なんていうマエストロ (Ma Che Musica Maestro)” みんなしっかり  (Chissà Se Va)” の大ヒット曲を持つスターとなりました。この経験からラファエラは映画女優を止め、ショウ・ガール(エンターテイナー)としてTVを中心とした仕事に重点を移しました。

 3枚目のスタジオ・ライヴ録音アルバムから ”Tuca Tuca Sì” ”Accidenti A Quella Sera” をシングル・カットして8枚目のシングル盤として出しています。

PM-3655 (1972 5 RCA Italiana -RCA Italiana) Tuca Tuca Sì/Accidenti A Quella Sera

PM-3655 PM-3687

PM-3687 (1972 12 RCA Italiana -RCA Italiana) T'Ammazzerei/Era Solo Un Mese Fa [Lato A: sigla del programma radiofonico "Gran Varietà" (Federico Sanguigni, 1972)]

 A面の ”T'Ammazzerei” は72年11月から翌73年3月の間にラジオ2で放送された彼女の番組「 Gran Varietà 」のテーマ・ソングで、73年制作された映画「ダーティウィークエンド( Mordi E Fuggi )」の挿入歌としても使われました。この映画は日本では劇場公開されずTV放映のみでした。

 このシングルでRCAイタリアーナとの契約は満了し、翌年CGDに移籍しました。

 さてCGD移籍第一弾の彼女のアルバム「 Raffaella Carrà‎– Scatola A Sorpresa 」も正に 特盛 一人カンツォニッシマ状態でした。歌っているカヴァー曲はローリングストーンズ、リトル・リチャードからラテン・ナンバーと盛り沢山、特にスペイン、中南米で彼女の人気が上昇して来たのを十分意識していました。

 同時に発売されたアルバム・ボックスにはボードゲーム(ラファエラ双六)、フリスビーなどが付いた玉手箱状態でお子様にも十分満足してもらう仕立てになっていました。

69048(CGD) (1973 11 CGD – CBS Sugar) Raffaella Carrà‎– Scatola A Sorpresa

69048(CGD) (1973 11 CGD – CBS Sugar) Box Raffaella Carrà‎– Scatola A Sorpresa

.Conosci Frankie

.(I Can't Get No) Satisfaction ( サティスファクション - Rolling Stones)

.Quando, Quando, Quando ( クァンド・クァンド・クァンド )

.Rock'n'roll Medley:

a.Miss Molly (- Bob Wills)

b.Long Tall Sally ( のっぽのサリー - Little Richard)

c. Tutti Frutti ( トゥッティ・フルッティ - Little Richard)

d.Whole Lotta Shakin' Goin' On ( ホール・ロッタ・シェーキン・ゴーイン・オン - Big Maybelle)

.Romagna Mia ( ロマ ニャ・ミア - Secondo Casadei)

.España Cañí ( エスパ ニャ・カ - Pasqual Marquina Narro)

.Flick Flock (La Marcia Dei Bersaglieri)

.Let's Twist Again ( レッツ・ツィスト・アゲイン - Chubby Checker)

.Tea For Two ( 二人でお茶を - Louis Groody & John Barker)

10.Rosamunda (MODRANSKA POLKA ビヤ樽ポルカ )

11.La Cumparsita ( ラ・クンパルシータ - Roberto Firpo)

12.La Bamba ( ラ・バンバ )

13.Lola (YES SIR, THAT'S MY BABY イエス・サ ・ザッツ・マイ・ベビ - Gene Austin)

14.Bumba Mama

15.La Samba Di Orfeo (SAMBA DE ORFEU オルフェのサンバ

- Agostinho Dos Santos)

69048(CGD) 69048(CGD) Box

2239(CGD) (1974 CGD – CBS Sugar) Din, Don, Dan/Bumba Mama ※ ジャケット画像は顔写真画像をご参照

 同時にアルバム「 Raffaella Carrà‎– Scatola A Sorpresa 」から ”Din, Don, Dan” ”Bumba Mama” がシングル・カットされました。これまでのオリジナルのシングル曲のタイトルを見ていただければわかるように、彼女の曲は言葉遊びが中心で、歌の内容自体はあまり意味がないようです。大半が音楽ヴァラエティの曲なので変に司会者が重たい歌うのも困ったことでしょうから。後にでてくるあまり意味を持たないダンス・ミュージックの原型かも知れません。

 ラファエラは新たなTVヴァラエティ番組に出演します。イタリアの1クールは2ヶ月のようで色々なミニ・シリーズ番組はそのような放送形式のようです。

 今回の番組は74年3月16日から5月11日の間、RAI - 1全国ネットで土曜日20時40分から8回放送されました。イタリアでは日曜日午前中は教会のミサに行くので、その前日の夜の時間は超が三つほどつくゴールデン・タイムです。

 お相手はミーナ、と言うよりも元々ミーナのための企画でラファエラ・カッラはアシスタントだったようですが、ミーナのたっての要望で二人の共演番組になったようです。ミーナには一つの思いがありました。ミーナとしてはこの番組でショウ・ガールとしTV出演は最後にしようと決心していたようです。

 オープニング・テーマ曲はラファエラ・カッラの Din Don Dan”  、クロージング・テーマは ミーナ (Mina) たわむれないで (Non Gioco Più)” これ はテレビ画面への別れのメッセージを意図した歌詞を持つ曲で、一つの時代が終わろうとしていることを明らかにしました。

 この番組8回にはそれぞれテーマがありました。第1回「ラジオ (La Radio) 」、第2回「カフェ・シャンタン (Il Café Chantant) 」、第3回「レヴュー (La Rivista) 」、第4回「テレビ (La Televisione) 」、第5回「前座劇 (L'Avanspettacolo) 」、第6回「キャバレー (Il Cabaret) 」、第7回「 : ミュージカル (Il Musical) 」、最終回「オペレッタ、サーカス、ミュージカル・コメディ (L'Operetta, Il Circo E La Commedia Musicale) 」でした。

 特に第1回にゲスト出演した戦前・戦中の往年の大歌手アルベルト・ラバリアティ (Alberto Rabagliati) が収録後に急死したため、偉大な歌手の追悼と、日本ではイタリア女性ジャズ・シンガー、ジュラ・デ・パルマとして知られる ユーラ・デ・パルマ (Jula De Palma) がイタリアを棄て、カナダに永住するため最後のTV出演の番組でもありました。多くの別れを抱えた番組の始まりでした。

 ミーナとラファエラ・カッラはゲストのユーラ・デ・パルマ3人で戦前・戦中の女性スウィング・トリオ、トリオ・レスカーノのカヴァーで“トゥリ・トゥリパン”などを歌っています。

 その他の回にはサンレモ音楽祭の司会者マイク・ボンジョルノ (Mike Bongiorno) 、多分ミーナのオファー出なければ出てこなかったアドリア-ノ・チェレンタ-ノ (Adriano Celentano) やレナート・ラシェル (Renato Rascel) が出演しました。

RAI-001 (1974 RAI Radiotelevisione Italiana) Milleluci Sulla Radio

.Quando Sento Le Campane (Din Don Dan) [ ラファエラ・カッラ (Raffaella Carrà)]

. La Radio A Galena [ クァルテット・チェトラ (Quartetto Cetra)]

.Il Visconte Di Castelfombrone [ クァルテット・チェトラ (Quartetto Cetra)]

.C'È Una Chiesetta ( 小さな教会 ) [ アンジェリーニ (Angelini) e La Sua Orchestra]

.Il Primo Pensiero D'Amore [ アルベルト・ラバリア - ティ (Alberto Rabagliati)]

. Quando Canta Rabagliati ( ラバリアーティを歌うとき ) [ アルベルト・ラバリア - ティ (Alberto Rabagliati) con ミーナ (Mina)]

.Ba Ba Baciami Piccina ( ちょ、ちょっとキスして ) [ アルベルト・ラバリア - ティ (Alberto Rabagliati) con ミーナ (Mina)]

.La Famiglia Canterina ( 歌声家族 ) [ ラファエラ・カッラ (Raffaella Carrà)]

.L'Edera ( つた ) [ ニラ・ピッツィ (Nilla Pizzi)]

10.Papaveri E Papere ( ポパ・ピコリーノ ) [ ニラ・ピッツィ (Nilla Pizzi) con ミーナ (Mina)]

11.Dialogo A Tre [ ミーナ (Mina), Corrado e ラファエラ・カッラ (Raffaella Carrà)]

12.L'Orchestra Del Cuore [ ゴルニ・クラメール (Gorni Kramer) e La Sua Orchestra]

13.Crapa Pelata ( クラーパ・ペラーダ ) [ ミーナ (Mina) e ラファエラ・カッラ (Raffaella Carrà) con ゴルニ・クラメール (Gorni Kramer)]

14.Conosco Una Bambina [ エルネスト・ボニーノ (Ernesto Bonino)]

15.Non So Dir (Ti Voglio Bene) [ ユーラ・デ・パルマ (Jula De Palma)]]

16.Radames [ クァルテット・チェトラ (Quartetto Cetra)]

17.Un Giorno Ti Dirò ( いつか言うでしょう ) [ エルネスト・ボニーノ (Ernesto Bonino)]

18.Concertino ( コンチェルティーノ ) [ クァルテット・チェトラ (Quartetto Cetra)]

19.Pippo Non Lo Sa ( ピッポは知らない ) [ ユーラ・デ・パルマ (Jula De Palma)]

20.Un Bacio A Mezzanotte ( 真夜中のキッス ) [ ミーナ (Mina), ラファエラ・カッラ (Raffaella Carrà), ユーラ・デ・パルマ (Jula De Palma), エルネスト・ボニーノ (Ernesto Bonino) e クァルテット・チェトラ (Quartetto Cetra) con ゴルニ・クラメール (Gorni Kramer)]

21.Io Vivrò Senza Te ( 愛は死なない ) [ ミーナ (Mina)]

22.Quando La Radio ( ラジオの時 ) [ ミーナ (Mina), ラファエラ・カッラ (Raffaella Carrà), ユーラ・デ・パルマ (Jula De Palma), エルネスト・ボニーノ (Ernesto Bonino), アルベルト・ラバリア - ティ (Alberto Rabagliati), ニラ・ピッツィ (Nilla Pizzi) e クァルテット・チェトラ (Quartetto Cetra) con ゴルニ・クラメール (Gorni Kramer)]

23 . Tulipan ( トゥリ・トゥリパン ) [ ミーナ (Mina), ラファエラ・カッラ (Raffaella Carrà) e ユーラ・デ・パルマ (Jula De Palma)]

24.Non Gioco Più ( たわむれないで ) [ ミーナ (Mina)]

RAI-001  69072(CGD)

69072(CGD) (1974 4 CGD – CBS Sugar) Raffaella Carrà‎– Milleluci

.Din Don Dan

.Tarantelluccia ( タランテルッチャ - Silvia Coruzzolo)

.Crapa Pelada ( クラーパ・ペラーダ - Quartetto Cetra)

.Rumba Degli Scugnizzi

.Ma Che Sera

.Camminando Sotto La Pioggia ( 雨の舗道 - Trio Lescano)

.Copacabana ( コパカバーナ )

.Tirami La Gamba

.Tulipan ( トゥリ・トゥリパン - Trio Lescano)

10.La Famiglia Canterina ( 歌声家族 -Trio Lescano)

11.She's Lookin' Good ( ルッキン・グッド - Rodger Collins)

 こうしてオールラウンド・ショウ・ガールの女王の座がミーナからラファエラ・カッラに譲られました。彼女はアルバム「 Raffaella Carrà‎– Milleluci 」を出します。

ラファエラ・カッラ4は次回に続きます






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Last updated  2021.09.16 13:50:32
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Re:サンレモに出なかった歌手達146ラファエラ・カッラ3(09/03)  
からっぽ さん
初めまして。
彼女の名前をしたのはごく最近、youtubeでカンツォニッシマの動画を見
てからです。

30年以上前にイタリア旅行中にたまたま目にしたRaiのバラエティ番組に
衝撃を受け、最近になってネットで探していたところ同局がこれまで数
十年にわたり多数のバラエティ番組を放送してきたことを知りました

そのいずれも、今見てもリズム感あふれる歌とキレッキレのダンスで魅了
するもので、すっかえい感動してしまいます。白黒時代だとビジュアル
表現の幅が大きく制約されていたであろうにもかかわらず決して手を抜
いていないところに、
『イタリアは根性の入ったエンタメ大国』
と改めて思い知らされるものです。 (2023.12.01 18:50:26)

Re:サンレモに出なかった歌手達146ラファエラ・カッラ3(09/03)  
cnz27hiro さん
RAIのホーム・ページでも過去のプログラムをアーカイブにしているかもしれませんので、一度挑戦してみてください。
(2023.12.01 22:04:43)

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