《櫻井ジャーナル》

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2011.04.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 内部告発を支援しているWikiLeaksへ映像や外交文書を提供したと疑われているブラドレー・マニング特技兵に対する処遇が問題になっている。夜間、全裸でいることを強要され、服を渡されるときにも独房の外で全裸のまま立たされていると報道されたのは3月の上旬。事実ならジュネーブ条約に違反している可能性が高く、人道上の問題があることは論を待たない。こうした状況を「愚か」と表現した国務省のPJ・クロウリー国務次官補は辞任に追い込まれ、マニングとの面会を求める国連特別報告官の要求はアメリカ政府に拒否されている。

4月11日に開かれた国務省の記者会見 で記者からこの点を質問された。中国の人権問題を批判するアメリカ政府がなぜ国連の報告官をマニングに面会させないのかと尋ねたのである。それに対し、マーク・トナー副報道官代理は責任を国防総省に押しつけるだけ。国連と国防総省との仲介もしていないと発言している。アメリカにおける人権侵害には興味がないというように聞こえる。

 アメリカに限らないが、支配者は情報を独占し、隠そうとする。しばしば「国家安全保障」を理由にするが、言うまでもなく、真の理由は自分たちの悪事がばれなようにすることにある。

 ところが、WikiLeaksは秘密にしていた映像や文書を明らかにしつつある。支配者が隠してきた情報が一般市民に知られると支配体制は揺らいでしまう。そこで、WikiLeaksに圧力を加えるだけでなく、新たな内部告発者の出現を阻止しようとアメリカ政府は必死。そのため、見せしめのためにマニングを屈辱的に扱っているのだろう。

 要するに、アメリカの支配層は人道や人権などに興味がない。だからこそ、アメリカはパレスチナ人弾圧を続けるイスラエルと友好的な関係を維持し、エジプトのムバラク体制を支援、サウジアラビアやバーレーンの民主化運動弾圧にも寛容な姿勢を見せていると言えるだろう。リビア攻撃も人権や人道以外に理由があると考えるべきだ。CIAのテロリスト、ルイス・ポサダ・カリレスを自由放免にしたことも、アメリカが人権や人道を軽視していることの現れだろう。





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最終更新日  2011.04.17 21:48:20


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