《櫻井ジャーナル》

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2011.05.15
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカのジョージ・W・ブッシュ政権と同じように、イギリスのトニー・ブレア政権はイラクへの先制攻撃を実現するため、偽情報を広めていた。

 そうしたイギリス政府のプロパガンダを暴いたひとりがBBCのアンドリュー・ギリガン記者。そのギリガンの情報源だったとされているひとりが英国防省で生物兵器を担当していたデイビッド・ケリー博士なのだが、そのケリー博士は2003年7月、米英両軍を中心にする部隊がイラクを戦争攻撃した4カ月後に死んでいる。

 ケリー博士は自殺したとされているのだが、今でも他殺説は消えていない。例えば、自殺に使ったとされるナイフからなぜケリー博士の指紋が見つからないのか、最初に発見されたときには木によりかかっていた死体が救急医が到着したときには仰向けになっていたのはなぜなのか、死体のそばで警備していた警官が正体不明の人間がいたことを隠したのはなぜなのか、古傷があってステーキを切れない右手で左手の手首をなぜカットできたのか、ケリー博士の死体を発見直後に見た同博士の友人が提供した証拠について調査委員会はなぜ触れていないのか、ケリー博士の死体に関する報告書や写真が70年間秘密にされるのはなぜなのか、死んだ場所が記載されていない死亡証明書で調査委員会は死亡原因をどのように特定したのか、博士が行方不明になった日に警察はなぜ博士の居間の壁紙を剥がしたのか、重要証人の何人かが調査委員会に出てこなかったのはなぜなのか等々。

 今回、明らかになったのは、 ケリー博士の死体が発見されて90分ほどしてトーマス・バレー警察が使っていたヘリコプターが近くに着陸、5分ほどで飛び去ったという事実 だ。これまで明らかにされていなかった。このヘリコプターの飛行日誌は大幅に書き直されていて、誰が何のために乗っていたのかが不明だという。

 偽情報に基づくイラク攻撃(イラク人虐殺)に対する日本政府の責任は未だに問われず、政府に同調していたマスコミも反省していないが、イギリスではイラク攻撃にいたる過程で何が行われていたのかについて、調査が続いている。





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最終更新日  2011.05.16 01:45:17


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