《櫻井ジャーナル》

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2011.05.16
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 原子力に関しては専門的な知識がないのだが、あえて素人として福島第一原発の現状について考えてみた。

 報道によると、圧力容器の底に穴が空き、そこから超高濃度の汚染水が漏れ出ているとされている。地震の直後に冷却剤を喪失、空焚き状態になり、5時間半後から燃料棒の溶融が始まったという。

 バブコック日立で原子炉の圧力容器を設計していた元エンジニアの田中三彦氏が早い段階から指摘していたよう( Part 1 Part 2 Part 3 )に、地震で配管が破断したか大きな損傷を受け、ECCS(緊急炉心冷却装置)も故障して冷却材を喪失、制御棒の脱落があったかもしれない。

 地震の翌朝には燃料棒が完全に溶融して圧力容器の底に落ちたことを東京電力も認めている。つまり、メルトダウン。制御棒の脱落などで穴が空いていれば、そこから格納容器へ溶融物が流れ落ちていた可能性がある。また、溶融物が圧力容器の底を溶かして穴を開けたことも考えられる。圧力容器の底の温度が高温でないとするならば、大半の溶融物が下に落ちた可能性がある。

 圧力容器を溶融物が突き破ったとするならば、格納容器の底はすぐに抜けてコンクリートの中へ入っていく。コンクリートを突き破って地中へ入り、地下水と接触して水蒸気爆発を起こして放射性物質を一気に撒き散らすというのが「チャイナ・シンドローム」のシナリオらしいが、そうならないとは言えない。

 15日になって東電がメルトダウンを認めたのは、「チャイナ・シンドローム」の可能性が高まったことを意味しているのだろうか?国外では、福島第一原発の事故をチェルノブイリ原発の事故より状況が悪いと主張する専門家がいるのだが、大げさとは言えないようだ。





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最終更新日  2011.05.16 16:46:18


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