《櫻井ジャーナル》

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2011.05.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 UAE(アラブ首長国連邦)は石油資源に恵まれた国である。国全体として見れば豊かなのだが、経済を支える労働者はフィリピン、パキスタン、あるいはバングラデシュなどからの出稼ぎで、労働条件は劣悪である。その条件に抗議すれば、国外へ追放されてしまう。つまり、決して民主的とは言えない国である。

 そのUAEの王室が外国人で編成される傭兵部隊を組織しようとしていることは本ブログでもすでに触れた。その部隊を組織するために雇われたのがエリック・プリンスの新会社、リフレックス・リスポンス。労働条件の改善や民主化を求める声を弾圧するために傭兵部隊が使われる可能性は高い。

 なお、プリンスが創設したブラックウォーター(後にXeへ名称変更)はすでに多くの問題を抱えて動きづらいこともあり、USTCホールディングスへ売却している。

 プリンスにとって会社は単なる「隠れ蓑」にすぎないという見方がある。彼は米海軍の特殊部隊SEALの出身なのだが、精神面を支配しているのは「キリスト教原理主義」。ブラックウォーターの少なからぬ幹部はプリンスと同じように、キリスト教原理主義の信者。何人かは「マルタ騎士団」のメンバーだと吹聴していた。

 ちなみに、前政権時代、国防副次官としてイラクで「掃討作戦」を指揮していたウィリアム・ボイキン中将もプリンスと同じで,キリスト教原理主義を信じている。つまり、キリスト教系カルトの信者。ボイキンは米陸軍の特殊部隊デルタ・フォースの出身だが、ソマリアやイラクで「サタン」と戦っていると発言していた。プリンスも自分を「十字軍」と見なし、世界からイスラム教徒を抹殺しようとしているという話も流れている。

 アメリカ軍の内部には、プリンスやボイキンのようなキリスト教系カルトの信者が少なくない。「軍の聖職者」や「将校キリスト協会」といった団体も存在する。イラン・コントラ事件に登場したオリバー・ノースは将校キリスト協会のメンバーだという。

 アメリカの戦争には、戦争ビジネスやネオコン(親イスラエル派)だけでなく、カルトの影響も小さくない。こうした人々は、アメリカが衰退することなど気にせず、戦争を続けようとするのだろう。それぞれの目的、つまりカネ儲け、イスラエルの利益、異教徒の殲滅を達成しようとして。





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最終更新日  2011.05.19 04:37:34


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