《櫻井ジャーナル》

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2011.08.29
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 3月11日14時46分、東北地方の太平洋側で巨大地震が発生、福島第一原発で深刻な事故が起こった。15時27分に津波の第1波に原発は襲われているのだが、その前に圧力容器内の圧力が急上昇していることは間違いない。そうした事態を受けてA系とB系、ふたつの非常用冷却装置が起動したのだが、それを人為的に止めたことを問題にしている人が少なくないようだ。

 この冷却装置とは、圧力容器から蒸気をパイプで非常用復水器へ導き、そこで水に戻して圧力容器に戻すという仕組みだが、その水を運ぶパイプがつながっている先は、再循環ポンプと圧力容器をつなぐパイプだ。地震に弱いと指摘されていた部分である。

 ふたつの冷却装置が最初に起動したのは14時52分。11分動いたところ人為的に止められている。18時10分に再び起動するのだが、このときはA系だけが動いている。このときは15分で止められた。そして最後に開いたのが21時30分だが、このときも動いたのはA系だけである。(このときの状況に関する詳しい分析を 田中三彦さん が行っているので、興味がある方は是非、御覧ください。)

 もしこの冷却システムを止めなければメルトダウンしなかったかのように主張する人もいる。どうやら、地震によって原発が損傷しているということを余り考慮していないように思える。例えば、地震で再循環ポンプと圧力容器をつなぐパイプが破損していたような場合、非常用冷却装置を動かし続けたならば、すぐに水がなくなってしまう可能性があるだろう。2度目からは片方しか動かしていないが、その理由もその辺にあるかもしれない。

 冷却装置を止めなければメルトダウンしなかったとする話は、地震で装置が大きく損傷した事実を隠すために流されているのではないかと勘ぐってしまう。

 ECCS(非常用炉心冷却装置)の中の冷却系の蒸発システムが取り外されていたという話も、中性子の照射で圧力容器が脆化し、ECCSを動かしたら一気に容器が破壊されると判断した可能性もあるのではないだろうか?





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最終更新日  2011.08.30 10:53:39


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