《櫻井ジャーナル》

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2012.12.05
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 今年に入ってから「西側」の内部、例えば 「匿名のアメリカ政府高官」あたりからシリア政府が化学兵器を使うという話 が流れてきた。ここにきて、また宣伝活動が激しくなっている。

 ジョージ・W・ブッシュ政権がイラクを攻撃する前、イラクの「大量破壊兵器」を盛んに宣伝、軍事侵略に結びつけた。言うまでもなく、「大量破壊兵器」は作り話だった。つまりアメリカ政府には「前科」がある。そのアメリカから流れてくる話を信じる人間がいるならば、それは騙されているのではない。確信犯であり、共犯関係にあると言わざるをえない。

 この「化学兵器話」と並行する形でNATOはトルコに地対空ミサイル・システムを配備することにしたという。例の「愛国者ミサイル」だ。シリアから何発かミサイルが撃ち込まれたとはいうものの、本格的な攻撃とは到底、言えない。ドイツのテレビ局 ZDFによると、トルコ領内を砲撃して住民5名を死亡させたのはFSA(反シリア政府軍) だ。トルコがイラクに対して行っている越境攻撃とは分けが違う。

 昨年春からトルコ政府はFSA(反シリア政府軍)の拠点を提供してきた。シリア政府にしてみれば、トルコを攻撃したいところだろうが、自重している。

 トルコにある米空軍インシルリク基地ではアメリカの情報機関員や特殊部隊員、イギリスとフランスの特殊部隊員がFSA(自由シリア軍)を訓練する一方、 イギリスとカタールの特殊部隊がシリアへ潜入 しているという報道、あるいは アメリカ、イギリス、フランス、ヨルダン、トルコの特殊部隊が入っているという話 も伝えられている。

 FSAの実態は湾岸産油国に雇われた傭兵部隊であり、多くのアル・カイダの戦闘員がシリアへ入り込んでいることは「西側」も認める事態になっている。つまり、FSAに加わっているシリア人は多くない。だからこそ、シリア政府はこれまで倒されずにきたのだ。

 当初、「西側」のメディアがシリア軍の仕業と宣伝していたホウラでの虐殺も 東方カトリックの修道院長 ドイツの有力紙 が虐殺の実行者を反政府軍だと報告、プロパガンダは失敗に終わる。

 修道院長は、「もし、全ての人が真実を語るならば、シリアに平和をもたらすことができる。1年にわたる戦闘の後、西側メディアの押しつける偽情報が描く情景は、地上の真実と全く違っている。」と語り、キリスト教の聖職者である マザー・アグネス・マリアムは外国からの干渉が事態を悪化させていると批判 している。この「外国」にNATOが含まれていることは勿論だ。

 シリア人から侵略軍と認識されているFSAがシリア政府を倒すことは難しい。そこで、何としてもイギリス、フランス、そしてネオコン(アメリカの親イスラエル派)はリビアでのようにNATO軍を使いたいところ。「愛国者ミサイル」の配備はその一環だという見方がある。このミサイル・システムはターゲットが航空機なら守備範囲は160キロメートル。飛行禁止空域の設定を睨んでの配備である可能性は小さくない。

 アメリカ政府としては、シリア政府を孤立させたいところで、イランとシリアを結んでいる航空路を断ち切ろうとしている。両国を結ぶ航路はイラクを通過するので、イラク政府に旅客機の通過を認めないように圧力を加えたようだが、拒否された。中東/北アフリカの情勢はネオコンが描いたプランと違う方向に動いているようだ。





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最終更新日  2012.12.06 03:26:54


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