《櫻井ジャーナル》

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2013.07.17
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アメリカのNSAはイギリスのGCHQと共同で全世界の通信を傍受、イスラエルの情報機関と一緒に各国の政府や金融機関、あるいは国際機関のデータベースに侵入して情報を盗んできた。イランに対して行ったように、サイバー攻撃も仕掛けている。エドワード・スノーデンが内部告発する前から、基本的にすべての人間が彼らのターゲットになっていることはわかっていた。

 NSAとGCHQは極秘の機関で、1946年に締結されたUKUSA協定に基づいて連合体を作っていた。両機関は創設から長い間、存在自体が秘密にされていたが、1972年にNSAの存在をランパート誌で元NSA分析官が明らかにし、全ての政府を監視していると語っている。1976年になるとダンカン・キャンベルとマーク・ホゼンボール、ふたりのジャーナリストがイギリスのタイム・アウト誌でGCHQの存在を明るみに出した。その結果、アメリカ人だったホゼンボールは国外追放になり、キャンベルはMI5(治安機関)から監視されるようになる。

 その後の話は本ブログでも何度か書いているので割愛するが、情報機関は資金の流れも追いかけている。巨大企業や富裕層がオフショア市場/タックスヘイブンを利用して資産や所得を隠し、課税を回避している実態も把握、金融機関の不正も知っているはずだ。しかも、破壊活動に関する情報を入手しても動かない。

 巨大銀行の不正について、世界の支配層は「大きすぎて潰せない」、「大きすぎて処罰できない」というふざけたことを言っているが、情報機関はそうなる前から状況を理解していたはず。

 スノーデンがCIAの後、ブーズ・アレン・ハミルトンで働き、そこでNSAの活動に関する情報を入手したようだが、この会社はLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)の不正に関わっているという噂がある。エネルギー市場や為替取引でも相場を操作している疑いもあるらしい。情報機関は不正行為を目的にして情報を盗んでいる可能性が高い。

 そもそも、戦時情報機関のOSSや後継機関のCIAはウォール街が生み出した。OSSのウイリアム・ドノバン長官やCIAのドン的な存在だったアレン・ダレスをはじめ、ウォール街の弁護士が幹部として名を連ねていた。情報機関は巨大資本、金融機関の道具として作り出されたと言えるだろう。

 NSAにしろ、CIAにしろ、GCHQにしろ、速やかに解体する必要がある。





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最終更新日  2013.07.17 17:06:22


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