《櫻井ジャーナル》

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2013.11.12
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 ここにきて「西側」はシリアに対する直接的な軍事介入を止め、イランと核開発問題で話し合いを始めている。こうした動きに激しく反発しているのはイスラエル/ネオコンとサウジアラビアであり、この「好戦連合」にすり寄っているのがフランス。ネオコンの ジョン・マケイン米上院議員がフランスに対して「万歳」 を送っている。

 和平の動きに激怒したイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はフランスに働きかけた。ネタニヤフと緊密な関係にあり、フランスの国会議員でもある メイヤー・ハビブがフランスのローラン・ファビウス外相に電話 し、イランに対して強い姿勢を示さなければ、ネタニヤフはイランを攻撃すると伝えたという話は本ブログで既に書いた通り。

 ファビウスといえば、シリアに対する「西側」の直接的な軍事介入を実現できなかったことに怒り、「大量殺人行為の場合」に国連安全保障理事会常任理事国の拒否権を一時停止するように提案した人物だ。勿論、イスラエルやアメリカの「大量殺人行為」は例外になるのだろう。

 それだけでなく、フランスがイランとの交渉を壊したには武器取引があるとする見方がある。例えば、今年8月に伝えられた報道によると、 サウジアラビアはフランスに対して10億ユーロ(約1300億円)でフリゲート艦4隻と給油艦2隻の修理を依頼 したという。ただ、サウジアラビアはアメリカやイギリスからも武器/兵器を購入しているわけで、この見方で全てを説明できるとは言えないが、ひとつの要因ではある。

 その頃、サウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン総合情報庁長官は、フランスの外交官を紅海に臨む都市、ジッダに招待したとも言われている。また、 フランソワ・オランド仏大統領は11月17日にイスラエルを訪問する予定 だという。

ロシアに対してもサウジアラビアは懐柔を試みている 。7月下旬にロシアの石油利権を脅かさないという提案をしたというのだ。もっとも、このときにバンダル長官はソチで開かれるオリンピックの安全を約束すると語り、ソチでの破壊活動を予告しているチェチェンの反ロシア勢力をサウジアラビアはコントロールしていると口を滑らせてしまった。

 チェチェンの反ロシア勢力はこれまでロシアに対して戦闘を続けてきたわけだが、その背後にサウジアラビアが存在することを白状したに等しい。ボリス・エリツィン時代のロシアで不公正な手段を使って巨万と富を築いたイスラエル系富豪のボリス・ベレゾフスキーもチェチェンの反ロシア勢力とつながっていた。ここでもイスラエルとサウジアラビアが連合している。

 バンダル長官のロシア訪問後、ロシア政府のシリアにおける姿勢は強硬になり、地中海の艦隊を増強する一方、シリアにおける化学兵器の使用とサウジアラビアを結びつける情報を流し始める。「西側」の反応を見ると、その情報は説得力のあるもので、同じ内容の報道も出てくる。その延長線上にシリアの和平交渉やイランの核開発問題の話し合いがある。

 これに対し、イスラエルはアメリカ議会をはじめ、「西側」にロビー活動を展開、サウジアラビアはパキスタンとの関係を強めている。ムスリム同胞団との関係を弱める一方、1980年代のように、パキスタンで戦闘員を訓練しているのだ。また イランが核兵器を保有した場合はパキスタンから核兵器を購入 するという情報も流している。

 アメリカの立場も微妙で、今月、アメリカ海軍は空母ニミッツなどの艦船を引き揚げるなど軍事的な緊張を緩和させる動きを見せているが、CIAによる反シリア政府軍支援は続いている。傭兵を使ってシリアの体制を揺さぶるという形に戻ったとも言える。





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最終更新日  2013.11.13 10:33:07


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