CIA/特殊部隊はベトナムで住民皆殺しを目的としたフェニックス・プログラムを実行する一方、麻薬の密輸で資金を調達していた。ベトナムでは侵略者のアメリカと戦う「南ベトナム解放民族戦線」や北ベトナムを支援する農民は多く、兵站を叩く目的もあっただろう。1968年3月に引き起こされた「ミ・ライ(ソンミ村)事件」もフェニックス・プログラムの一環。(Douglas Valentine, "The Phoenix Program," William Morrow, 1990)この事件を1969年11月に書いたのもシーモア・ハーシュだ。この作戦に正規軍は組織的な関与をしていなかった。
1967年5月17日にアメリカ第6艦隊のウイリアム・マーティン司令官はソ連海軍が脅威だと発言、6月5日にはイスラエルがエジプトを空爆、第3次中東戦争が勃発する。その際にアメリカは上空から撮影した写真をイスラエルへ提供し、政治的に支援していた。(Alan Hart, “Zionism Volume Three”, World Focus Publishing, 2005)アメリカ政府はエジプトを攻撃することだけを認めていたのだが、イスラエルを信用できないこともあって情報収集船のリバティを派遣する。