アメリカでSARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)に感染者が増えていると言われているが、それにはいくつかの理由が考えられる。
例えば、病院の経営的な理由から死人が出ると検査をしないまま死亡診断書に新型コロナウイルスと書き込まれ、人工呼吸器をつけると病院が受け取る金額が3倍になることから不適切な使い方がなされ、症状の深刻化や伝染の拡大を招いている。
こうしたこと以上に深刻なのは、アメリカの医療システムが貧困だと言うこと。高額所得者でないと適切な医療を受けられないのが現実である。その実態を取り上げた映画『SiCKO(シッコ)』が公開されたのは2007年のことだ。その中で紹介されたキューバの医療制度はアメリカの無残な状態と対照的だ。
バラク・オバマ政権は医療保険制度改革(オバマケア)を実施したのだが、これは私企業の保険に加入することを国が罰金付きで強制した制度にすぎない。保険会社のカネ儲けにとっては改善かもしれないが、庶民の情況をさらに悪化させることになる。