東京琉球館で8月22日午後6時から「パレスチナ化する世界」というテーマで話します。予約制とのことですので興味のある方は事前に下記まで連絡してください。
東京琉球館
住所:東京都豊島区駒込2-17-8
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SARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)、いわゆる新型コロナウイルスの感染拡大を理由として世界は収容所化されつつあります。人びとが集まったり移動することが制限され、物資の移動にも支障が生じているようです。
こうした事態を想定した報告書が2010年に発表されています。ロックフェラー財団とGBN(グローバル・ビジネス・ネットワーク)が公表した「技術の未来と国際的発展のためのシナリオ」がそれです。
そこに書かれているシナリオによりますと、2012年に新型インフルエンザのパンデミックが起こり、全人口の20%近くが感染、7カ月で800万人が死亡することになっています。
昨年10月にニューヨークで開かれたイベント201におけるシミュレーションで想定されていた18カ月後に6500万人が死亡という数字ほどではないのですが、それでも少なくはありません。
2010年の報告書によりますと、パンデミックで人や物資の国際的な移動が止まり、旅行業のような産業や販売網にダメージを与え、マスクの着用、公共施設やマーケットの入り口における体温の測定が強制されることになっています。
そうした管理、監視体制の維持を支配者は望み、市民は安全と安定を求めて自らの主権やプライバシーを放棄すると想定。そうした体制はパンデミック後も続き、全ての市民に生体認証が義務づけられる国も現れるとされています。
その一方で経済活動は麻痺し、非正規雇用の人びとが仕事を失うだけでなく、倒産の瀬戸際に追い詰められた企業は少なくないようです。新自由主義が広がり始めた頃から個人商店が消えていきましたが、今回は中小企業、あるいは準大手企業が潰れて巨大企業の独占が進むと考えている人もいるようです。生産と流通が支配されるだけでなく、種苗の問題から食糧も巨大資本に支配されようとしています。そうした体制になった場合、生活の手段を一部の私的権力が握り、被支配者は立場は現在より弱くなってしまいます。
そうした収容所化を進めているアメリカの支配者が手本にしている国がイスラエルです。パレスチナは収容所化され、人びとは殺され、建造物は破壊されています。イラクを先制攻撃した際にアメリカの軍や情報機関は多くのイラク人を刑務所に入れて拷問しましたが、その手法を伝習していたのはイスラエルでした。
ミネソタ州ミネアポリスで5月25日にジョージ・フロイドという男性が警官に取り押さえられた際、死亡しましたが、押さえつけ方はイスラエルで使われています。ミネアポリスの警察はイスラエル軍の訓練を受けているのです。
世界を収容所化しつつあるアメリカの支配者は監視、拘束、拷問などの手法をイスラエルから学んでいるとなると、その収容所はパレスチナのようになるでしょう。パレスチナ人の苦境に沈黙していた代償を払わねばならなくなりそうです。
今回はそうしたことを考えたいと思います。