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2026.01.26
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 アメリカ、ロシア、ウクライナの代表団が1月23日と24日にアラブ首長国連邦のアブダビで会談した。アメリカ政府の中東担当特使を務めるスティーブ・ウィトコフはその会談について「非常に建設的」だったと表現したが、彼は戦場でロシア軍が主導権を握っていることを認めている。

 ロシア政府は戦争を終結させる条件として、ウクライナを非軍事化すると同時に非ナチ化し、中立化を実現、さらに西側諸国が凍結したロシア資産の返還し、領土の「現実」を認めることを求めている。これらをNATO諸国やキエフ体制が認めない限り、ロシアは攻撃を継続するだろう。それに対し、アメリカ政府はいかに自分たちの利権を維持するかを模索しているが、イギリスをはじめとするヨーロッパ諸国は戦争を継続させようと必死だ。

 戦争を継続するためには自国民にロシアが負けていると信じさせる必要がある。それは虚構の物語になるわけだが、それを庶民に信じ込ませることが西側の大手メディアの役割にほかならない。​ 1月21日にシーモア・ハーシュがブログに書いた「プーチンの長い戦争」 ​はそうした種類の物語だ。

 ウィトコフに言われるまでもなく、ウクライナの戦闘でNATO軍がロシア軍に圧倒されていることは明白。ロシア軍は1月22日に巡航ミサイルのKH-22でニコラエフにあるアルミナの工場を攻撃したが、そこではイギリスのSAS(特殊空挺部隊)が戦闘員の訓練キャンプを設置していた。その拠点を破壊したのだ。

 KH-22は旧型のミサイルではあるが、最高速度マッハ4.6、最大射程距離600kmで、西側諸国の防空システムでは対応できない。アブダビでの会談が終わってからキエフのエネルギー施設などをこのミサイルを含む兵器で攻撃、街は光と熱を失った。こうした状況に陥っているのはNATO軍がロシア軍に負けているからだが、それでもあからさまな嘘を大手メディアは拡散している。

 そうした偽情報を流布する目的のひとつは支配層が自分たちの政策を国民に受け入れさせ、従わせること。​ さらに自己意識を破壊して敵社会の文明的基盤を壊すことも目的だとする人がいる。 ​それは心の戦争であり、変えられた心は修復できないという。心の戦争は新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、映画のほか教育が柱になる。消した手段を使い、支配層にとって都合の良い世界のイメージを国民に刷り込むわけだ。陰陽師の手法に似ているかもしれない。

 アメリカは第2次世界大戦後、CIAを利用して世界の自立した政治指導者を暗殺し、イラン、グアテマラ、チリなどで少なからぬ独立国の政権をクーデター倒して傀儡体制を樹立、ベトナムへは軍事侵略、帝国主義国のイメージが出来上がっていた。

 それを反省したのか、ロナルド・レーガン政権の時にCIAはイメージ戦争を始めた。民主的に選ばれた政権でも欧米の巨大資本にとって都合が悪ければ「独裁体制」というタグをつけ、犯罪者であろうとナチズムの信奉者であろうとカルトの信者であろうと、欧米の巨大資本にとって都合が良ければ「自由」や「民主主義」というタグが付けられる。それが「プロジェクト・デモクラシー」や「プロジェクト・トゥルース」にほかならない。

 1983年1月にレーガン大統領はNSDD(国家安全保障決定指示)77に署名、プロジェクトの中枢機関としてNSCの内部にSPG(特別計画グループ)を設置。ここが心の戦争を推進する中核になった。(Robert Parry, “Secrecy & Privilege”, The Media Consortium, 2004)

 こうした心の戦争が有効だったことを現実が示しているものの、ネオコンが作り出した幻影は現実との乖離が大きくなりすぎ、消え掛かっている。

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【​ 櫻井ジャーナル(note) ​】






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最終更新日  2026.01.26 00:26:27


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