葬送 0
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3月1日(土曜日)の話 お店で仕事をしていると娘の舞姫よりメール。「それでも ボクはやってない をみるから21時までに帰ってくること」。というわけで大急ぎで我家へ。 なんとも考えさせられる重い映画でした。裁判官は、出世にひびくから無罪を出したがらない。警察の調書作りは警察側の作為にみちみちている。検察は起訴したからにはなにがなんでも有罪にもちこもうとする。やっていないのだから、裁判で無実を証明できるという考えは大甘な考え。*以上4点を芸達者な俳優人が胸にぐっと訴えてくる演技で淡々とせまってきます。さすが、周防監督ですね。主役の加瀬亮くんは、押さえ気味の演技がうまくってマムはファンになってしまいました。いったい小市民が事件に巻き込まれたらどうしたらいいんでしょうか・・・。この映画は奢れる司法関係者に是非みていただきたいものです。見終わって、後味が悪かったのですが、舞姫の一言で大笑いです。いわく、「ママ、もたいまさこにそっくり」。 光浦やすこに似てるって言われたこともあったっけ・・・トホホホ
2008.03.03
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コラムニストあるいは、ゴム判作家のナンシー関さんが大好きでした。急死されて悲しんだのはマムだけではないと思います。的を射た批評、目から鱗がおちるような思索には拍手喝采ひとりウエーブしたものです。テレビをみながら思わず独りごちたものです。「ナンシー関が生きていたらなんと言う!」と。で、仕方ありません。マムがナンシーさんにかわりましょう。いつまで続くか一回でおわるか心もとないのですが、はじめましょう。ナンシー関゛(ゼキ)の“今夜もおあずけ”TVコラム。第1回は「華麗なる一族」 * 華麗なる一族、題名通り、豪華絢爛な出演者にセット。旗本退屈男の父君、市川歌右衛門そっくりの北大路欣也の万俵当主役は本来ならば平幹二郎のお得意とする役どころといえるけれど、平幹二郎はちょっとテレビにですぎて安い感ありで、北大路欣也をもってくるあたりはTBSに勝ちありなんだけれど・・・。 新聞評や週刊誌でも一目おかれた採算度外視の上海ロケや豪華セットというのに、なんてチープな「肖像画」と「将軍」ですかー!この2つはカレイチの要。なのにキムタク演ずる鉄平のおじい様の肖像画が豪華な昭和初期建築を思わせる室内で浮いてることったらありゃあしません。すんごいやすい絵なの。TBS、なぜここでケチる!関゛も連れの舞ものけぞること、そのつど。笑い転げることそのたび。 で、関゛は考えた。あのキムタク似のおじい様の肖像画はキムタクの嫁の静香が描いたに違いないと、ね。ただしこの案は舞に一笑にふされちゃいました上に、翌日、舞は仕事先の同僚にこう言うた。「華麗なる一族見た~?」そしたら同僚OL即座に答えた。「あの肖像画でしょっ」。なんと察しのよいことか、というよりやっぱり皆おもったのね。あの浮いたチープさを。で、関゛の案を言ったんですって。したらこの同僚ちゃんはパソコンのキーボードをうちまくり「そんな情報はどこにもない」とあえなく却下。 それで「将軍」なんですが、これはやはりカレイチの要のおじい様がかわいがった黄金の鯉。これが金色のハリボテなのね。ハリボテの鯉がヒレを左右にゆらして池の中から現れるの。笑うとこじゃないのに笑っちゃいます。 金色の大鯉なんて関゛の実家の池にもいるしその辺の公園の池にもいるだろうに、TBSどうしてこんなところで労を惜しむ! このちいさな安さがせっかくの大時代的なドラマをお笑い化させちゃってることに気付いてんのかなTBS。徹頭徹尾の難しさを知る、ナンシー関゛(ゼキ)でした。
2007.01.21
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