理想建築工舎CRAFT

理想建築工舎CRAFT

2007.12.11
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カテゴリ: 管理人のつぶやき
仕事柄、頼みもしないのに様々な資料が送られてきます。郵便や宅配便でのでパンフレット、FAX、中にはいきなりサンプルを送ってくる業者さんも。過去に…畳一枚ほどの杉の集成板が届いたときはさすがに驚きました…(汗笑)

その多くはボクには必要が無いものなのですが、希に興味を持つ物が。まぁ、自然素材系は一通り目を通すけれど、メーカー製の物は高価だしたいした特徴もない。耐震、制震、免震…これも重要なことで知識としては知っておかなければならない。が…どうにも売り込み方が気に入らない…不安を煽るような表現が目に付きます。ま、もちろんメーカーも売るためには必死だからねぇ。。。



で。今回はシロアリの事です。阪神大震災をきっかけに、住宅の構造や性能に関しての規制はかなり基本的なレベルが引き上げられました。従来は「住宅金融公庫」が最高位だったのですが、今となっては過去の話。現代の建築基準法を「正しい観点」から理解して、真面目な工事をすれば…阪神大震災レベルで倒壊することはまずないでしょう。もちろん、建築基準法や検査などを逆手に取ったりごまかした家は…耐えられるわけがないですね…この件に関しては以前に書いたので割愛します。記憶にない方はこちらを→  【役に立たない建築基準法】

ところが、です。もしも土台や柱の根本にシロアリの被害が有ったなら…

建築基準法では、構造材に関しての「断面欠損」に厳しい規定があります。柱や梁に大きな穴が空いてたり、切り欠きがあれば当然に強度は下がります。実際には「ほぞ穴」や「継ぎ手」などが存在するのですが、その部分は別の木材で埋ってるからOK?らしい。まぁ、これに関しては賛否両論です。断面欠損の少ない金物結合工法にも大きな問題はある(引き裂き破断や結露など)のでね。

シロアリは…木材を食べちゃいます。だから彼らの食害を受けた部分は…断面欠損どころか、ほとんど「パイ」のような状態!スカスカなのです。簡単に手で壊せるほどに…当然に、強度なんてのは全くない状態…
このような食害部が数カ所もあれば、ホールダウン金物や筋交いプレートなんて何の役にも立たない。アップルパイにビスを打っても効くわけがない。現代の厳しい建築基準法をクリアしていても、倒壊の危険は避けられないのです。

建築現場で、土台や柱に「防蟻材」や「防腐剤」を塗っているのをご覧になられた方も多いでしょう。一般的には茶色っぽい薬剤。今は透明の物の方が多いかな?他には緑色の浸透製の薬剤です。インサイジングという方法で、木材に細かな切り込み(傷程度です)を入れて、内部に入りやすくした物。枕木などもそうですね。

ところが…シックハウスや過敏症の問題から、その薬剤は濃度を落としたり、健康被害のおそれが少ない物に変わりました。もちろん「人に優しい」のですが…「シロアリにも優しい」のです。これらの薬剤はシロアリを殺す物ではなく、シロアリが嫌う性質。駆除メーカーは保証期間を5年程度に引き下げました。ということは…大して信頼できる物でもないか…



ところで。シロアリは…とってもグルメなのです!彼らのディナーの後は「パイ状」になると前述しました。これはどういう事か?彼らは年輪を見たときに白く見える「早材」しか食べないのです。茶色っぽい「晩材」は食い残します。また、丸太を見たときに芯に近い部分は赤っぽく、周辺部は白いのですが、彼らはこの赤い部分(赤身)は嫌いなようです。まぁ、食パンの中味と耳があればどちらを食べるか?ってことです。。。

これは針葉樹の場合。広葉樹はその生長特性から年輪がはっきりしていないので、少し話が違ってきます。柔らかい木材の場合は…全部食べられちゃいます!堅い木材でも、水に弱いとダメ。で、当然使えない。栗などは非常に堅く水にも強いのですが、かなり長い期間乾かさないと使い物にならない(曲がったりねじれたりするので)ですし、今では非常に稀少なので高価…

それでは?やはり桧やヒバなど、耐久性がある木材の「赤身」を使うということ。昔の建売住宅は「土台なんて見えなくなるから」などと、丸太のような若い木を使っている業者もいました。これでは、白太の部分が食われれば柱が沈み込みます。で、表面に赤身が出るほどの物を必ず使うこと。これならば周辺の白太が食われても安心です。

もちろん、土台周辺部の換気を良くして木材を乾燥状態に維持することは必須!土台パッキンなどを使えばほとんど問題はないでしょう。これは東北地方に昔から有る「ネコ土台」の発展系です。だから外張り断熱の場合は要注意。基礎の外部で気密と断熱を取るならば、床下は室内空間と考えて通風させる必要があります。このあたりがちゃんと認識できていないメーカーも、実際には多いのです…

シロアリ君は、別に家を食べなくても生きてゆけます。わざわざ貴方の大切な家を彼らのディナーに供する必要はないのです。どうしても彼らが愛おしいのならば…庭に柱の切れ端などを埋めてあげてください。。。



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元来は自然界だけで生きてきたんだけどねぇ…


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う~ん…北海道に住みますか?(汗笑)












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最終更新日  2007.12.11 11:33:04
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