Crystaltone Room

Crystaltone Room

2010年06月08日
XML
テーマ: 感じたこと(2903)
カテゴリ: カテゴリ未分類
「小さな空」という、武満徹さんの歌があります。

青空見たら
綿のような雲が
哀しみを乗せて 飛んでいった。

いたずらが過ぎて
叱られて泣いた
子供の頃を
思い出した。


うたっていて、あ、と思いました。
これだ。私が時々感じる、「理由のない哀しみ」は。
生きることへの愛情と哀しみと、懐かしさが混ざり合ったもの。


キリスト教に「原罪」というものがあると同じように、
人には「原哀」というものが、あるように思います。
それは、生きていることから発生するもの。
やがていのちが消えていく、ということから派生しているものなのかもしれません。

ふとしたときに、ふと感じる
理由のない哀しみ。
私は、子供の頃から、ずっとこれが怖かったのでした。
心に、痛みがあるのは、怪我をしているのと同じ状態だから、
そういうときは迷惑にならないように、引きこもるしかないかな、と
思っていました。

でも、これは、誰にでも、もともとあるものであり
痛みを感じたときにこそ、その持ち主の心を豊かに耕していくもの、
孤独を感じる必要も、拒否する必要もない、実はあたたかいもの。。。と
体験を通して気がつき、腑に落ちたのは、最近のことです。


短歌を作ろうと思ったときに、最初に手にとったのは
短歌の本ではなく、NHKブックスの「かなしみ」の哲学、という本でした。
書かれているのは、竹内整一さんという方です。

「生きることの哀しみ」を、日本人は愛を持って広げ、深め
発展させて文化や哲学に昇華してきた、と私は感じています。
そのことについて、深く知りたかったのです。
短歌の心臓のように感じたのもありますし
私にとっても、知る必要のあるものに思いました。

今、ゆっくりと読み進んでいます。
読み終えるのがもったいないような、素敵な内容に共感しながら。

哀しみは、痛みを感じることで、人の痛みを思いやり、感じる力を与え
そこからつながりや、あたたかさを築くもとにもなる。


体験と文章が触れ合っています。
今も、あたたかい気持ちでいます。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010年06月09日 00時46分35秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: