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2011.04.04
僕が僕でなくなるとき・・・33
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狐を呼び込む餌は出来ていた。
この場合、呼び込むというよりかは、注目せざるを得ない状況に陥れたと言った方が正解であろう。
結果として彼女は足かせを付けられたまま、明かりの乏しい地下の、外部の音ですら消されてしまった牢獄の片隅で、自分が見てきた一連の騒動を省みるしかなかったのである。
それは何とも卑劣なやり方であり、彼女の心臓をえぐるには十分すぎるほどのしうちであったのだ。
彼女を誘い出すために一番効果的なこと。それは、彼女が最も大事にしている祠を崩すことである。
日本各地に祀られる社をことごとく破壊していけば、いずれまだ健全な社に彼女がやってくるだろうことを考えるは容易い。
稲荷を祀る社はもとより、様々な神が宿る社の、その中に称えられる象徴を、酒天童子は現世で待ち構える部下に指示し破壊させていったのである。
普段は目に写ることのない、実態を持たない妖霊、その一族である妖鬼が動いた。
妖鬼は山間や谷底など危険な場所に潜み人の不注意を誘発させる。時に命をも奪うとさえ言われていた。
また、昼夜問わず町や都市へと繰り出しては、霊としての強い魔力により、人に乗り移り、狂気の沙汰をくりひろげた。
一旦その憑依から離れると、その者は自分のしたことに恐怖し自殺した例もあったほどである。
今回もまた同じ様に何の落ち度のない一般人が餌食になっていた。
乗り移った者は気が触れたごとく金属バットを振り回し神社の壁や柱を壊す。
社殿にある鏡はもとよりお札は破られた。
妖鬼は次々に乗り移っては狛犬、賽銭箱まで破壊した。散らばる小銭などものともせず、その横行は続く。
直接奉られるでもない社務所をもその対象になったのである。
憑依の移行は限りなく行われ、また全国にその一族の輪が広がっていった。
眷属が考えた策は見事に当たった。
神が帰る場所がなくなってしまうとなれば幾ら何でも彼女はじっとしてはいられない。
例えそれが彼女を誘い出す罠であったとしても、手をこまねいて見ているわけには行かないのである。
鬼車鳥が、槍の先が敷き詰められた深い谷の、真っ赤に染まった沼地に聳える古城の屋根に止まるや大きく嘶いた。
その声を聞くが早いか、城内の、一際広い間で、天井にあたらんばかりの勢いをもって棍棒を振り回している五陰のあるじが、脚を床に強く踏み鳴らし声をあげた。
「かかったな、狐め」
その振動に驚いた鬼車鳥は奇声をあげて羽ばたいたのである。
「ようし、でかした。直ぐに舟を出せ。姫の元へ急がん。いざ冥界へ誘う準備に移ろうぞ」
...現世で言う20年前......
橙はとある男を助けたのである。
彼は平成に現れた神の、最後の生き残りと言われた男であった。
その母が亡くなる直前に、橙に頼んだ言葉である。
「どんなことをしてもあの人(子)を守って......。彼はまだ自分に隠された力やその生の本当の意味を知らない。そんな力を使わぬ世で育て欲しかったから......あえて言わなかった」
「だから......、彼をおねがい。良き理解者、教育者として......頼めるのはあなたしかいないのですから」
薄れ行く声の中で、その意思を告ぐ者として橙は母の言葉に誓った。それから彼を捜し始めたのである。
同時に、本来彼が持つべき玉の行方も調べていたのである。
「彼に渡すはずだったものは、あの飛行機墜落事故で紛失......。彼女の声をキャッチできたのは不幸中の幸い。さて、彼はすぐに見つけることが出来ても、例の物、広い世界の中、米粒を探すより手間がかかるわね」
橙はつぶやいた。
玉を捜すのは後にし、先に彼を加護することにした。
だがしかし、彼が探し当てると同時に、あろうことか彼の命を奪うべく刺客が送り込まれたのである。
「母の死は偶然ではない。いいえ、母以外の前の世のパーソナリティの死、それがもしも綿密に練られたことであるのならば......この期に及んで誰が大黒を狙うというの......何のために」
橙は自分の周辺に魔法陣をあしらった護符を張り巡らせ、その刺客の足を封じ込めた。
効果的といわれる呪符を記した札は、最後の神であり、まだ未熟すぎるほど弱い大黒の化身を守るのはそれでも十分であった。
橙でもその刺客が何者なのかわかるまで時間がかかったのである。
大黒がいまだその能力を発揮できないでいるのには理由がある。例の玉、『祈願の露』、『神の雫』を使えないでいたが故だ。
もし、政府機関や神仏反対の過激派が裏で手を引いていたとして、彼の命を狙う理由はない。つまり、人間には彼が大黒であることは分かり得ないのである。
「あの時、もしあの時......くっ......」
足かせの鎖を手に取り、彼女は強く引っ張った。
その音が不気味に鳴り響いた。
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Last updated 2011.05.09 09:24:02
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