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2004年11月27日
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晋商は中国の山西省出身の商人・金融業者の総称。紀元前の西周時代、「晋国」がおかれた山西省は「晋」とも呼ばれる。その昔、耕地が少なく人口が多いこの地方では、農業だけでは暮らせなかった。そのため人々は外地へと向かい、商いにいそしむことで生計をたてた。晋の商人「晋商」の始まりである。

一、晋商の繁栄とその原因

明・清代になると、晋商は活動範囲を国内外へと広げた。明代には塩商を典型とする政商として利益を得ていたが,清代には票号(為替)・銭舗(両替)・炉房(貨幣銭造)・当舖(質屋)の経営など金融業を主とし,その富で官界に影響力をもち,土地に対しても積極的に投資した。山西商人は徒弟制度を通じて同郷性を固守し,組合組織を固め祭祀や取引を共同にして,各地に山西会館を建てて活動の根拠地とした。19世紀後半には全国の為替業務をほとんど独占するほどであって、経済界を支配した。晋商たちはまさしく億万長者として、その名を天下にとどろかせたのである。山西省の平遙城は「十九世紀の中国のウォールストリート」といわれている。

晋商の成功要因がいろいろあるが、一番重要なのは晋商の信用だと思われる。

1、信用志向の経営理念。企業名誉を大切にする、たとえ欠損しても、企業の名誉を守る。ある晋商は品質の良くないごま油を捨てて、十万元損失した。祖父が何十年前イギリス人と商売した時の債務を、まごがそのイギリス人のまごに返済した。そんなことは晋商の中で珍しくない。1888年、上海のあるイギリス銀行の社長が帰国前に次のように言った:「私は25年間晋商と取引してきたが、騙されたことが一回もない。」

2、信用義利の価値観。中国の封建社会の経済政策は「重農抑商」、人々の価値志向は「重名軽利」であったが、山西省の気風は商売を光栄とみなしていた。ところが、晋商は義と利の関係について独特の理解とルールがある。「君子は財を愛し、しかし、財を取りには道がある」、清の晋商喬致庸が「信第一、義第二、利第三」を出張した。晋商は皆関羽様を商業神として奉られていた。関羽は山西省出身、武将として理財にも精通していたため、商人は「財神」すなわち金儲けや商売繁昌の神として信仰している。 武将にとっても商人にとっても一番大切なものは信義・信用という点から、商業神としての信仰も厚く奉られている。関羽様に対する信仰は中国本土にとどまらず、次第に世界各地に広がった。信用・信頼・契約を重んじる処から商売の神として祭り上げられる。

3、「良商、善商、誠商」の晋商文化。晋商の各企業は厳しいルールをつくり、道徳問題でルール違反して、くびになった人は、ほかの晋商の会社も絶対雇わない。それに、体面を損なって、自分の故郷へ帰ることもできなくなる。また、晋商はどこで商売しても、あそこで晋商の会館をつくり、同業協会などの組織をつくり、地元の公益事業にお金を出した。「大徳恒」「大徳通」という二つの票号を開設して国内外に支店を構えた喬家(総資本は白銀1000万両、現在の価値に換算すると80億元(1元は約15円)にも上ったというから、まさに豪商だったのである)の家訓には「妾を囲ってはならない」「アヘンを吸ってはならない」「賭博をしてはならない」「乱酔してはならない」などの六カ条が明文化されていた。また、私塾を開いて四書・五経や史学、数学、英語などを子弟や嫁たちに教えた。喬家を最も繁栄させた三代目の喬致庸は、いつも書物を手にしていたために「生涯、書生のようだった」と称えられているそうだ。だから、この喬家の繁栄を支えていたのが、厳しい家訓や熱心な教育にあったといわれる。







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最終更新日  2004年12月02日 22時39分00秒
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