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2月に入って直ぐにビール会社から立地の良い物件が見つかったと連絡がありました。
そこは老松通りと言うところで、近くには弁護士事務所や広告関係の会社、骨董品屋、画廊などがある、大阪のど真ん中でも一風変わった町でした。
8.5坪のドイツ酒場だったというその物件は、改装しやすい物件でした。
早速、賃貸契約を交わし保健所の営業許可、税務署、銀行などの事務手続きを済ませました。
ところが、肝心のメニューを作る段階になって頭を痛めることになりました。
ペルーで普通に使っていたコミーノ、パリーオ、クランクトロなどのスパイスが日本では違う名前で売られているので、デパートのスパイス売場で家庭用の小さな瓶を色々買い求め、コミーノは日本名クミン、パリーオはターメリック、クランクトロはコリアンダーと言う名前で販売されていることを突き止めました。
また、材料で一番困ったのはアーリレッド(赤玉ねぎ)で33年前の日本では特殊な野菜だったので卸市場の一部でしか売っておらず、価格も普通の玉ねぎの3倍でした。
それでも、ペルーでは玉ねぎと言えばアーリレッドの事で日本のような玉ねぎはあまり見かけなかったのでこだわりました。
そして、やっとの思いで1976年3月4日に南米ペルー料理店「クスコ」をオープンできたのでした。
ここまで、帰国してからまだ一ヶ月余りというとても短い期間でしたが、これが大阪で初めてのペルー料理店の船出となったのでした。
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