Depression of a heretic

Depression of a heretic

2010/08/23
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カテゴリ: 野球雑談等
両目に羊の血でも入ったのか、野球の神様が文字通り過ぎ去ってしまったような季節だった。

楽しみにしていた世界大学野球選手権、甲子園、夏のペナントレース、全てがあっさりと、味気なく終わってしまった気がする。

大学野球選手権では日本の選手よりもまずキューバの打線に目が行った、アマチュアのスイングでは無い、というより日本のプロでもほとんど見かけないようなスイングスピードだ、あれでは大学生では歯が立たないだろう。最も年齢もキューバは28歳の選手もいたりするので無理も無いが。次に目立ったのはアメリカの投手陣だ、190センチ近い長身から繰り出されるストレートはよく動いた、名前は失念したが日本戦の後半で投げていた投手に至っては所謂”汚いストレート”の変化量を大きく上回っていた、芯を外すのではなく空振りが取れる変化量だった。実際、大会の投手成績の上位は殆どがキューバとアメリカの選手で占められている。日本のプロが他の国のプロに劣っているとは全く思わないが、技術的に未完成な学生の試合に於いては技より力なのかも知れない。日本代表は善戦したと言っていいだろう。

さて、甲子園だが今年は興南が強すぎてつまらなかった。いや、強いことは悪いことではないのだが、所謂名勝負と言われる試合は一試合も無かったように思う。それだけ興南が突き抜けていた。隙のない守備、シャープなスイング、投手、島袋のクレバーな投球術、圧倒的なスタミナ、超高校生級の打撃をする我如古。高校生のチームとしては異例の完成度と言っていいだろう。他のチームが小ぶりだったせいもあるがとにかく強かった。準決勝の報徳学園戦も点差以上に力の差が見え、接戦と云う感じは殆ど受けなかった。

プロ野球に関してだが、昨日までの三連勝で漸くここに書き込む気になった。その位脱力して観戦する試合が多かったからだ。後半になってからのセ・リーグのペナントは強いチームが勝つ、というより弱いチームが負けると云う印象が強い。同じことだろうと言われそうだが違う。例えば同じホームランを打たれるにしても、投げた瞬間打ち取ったと思うボールを技術でホームランにするのと、勝負どころでど真ん中に入ったボールをホームランにするのでは結果は同じでも内容が違う、前者は打者の好プレイであり後者は投手のミスだ。後半戦になってからは巨人だけではなく他のチームも同じようなものだ。勝負どころでのエラー、失投、打ち損じ、走塁ミス等が非常に多い。今年の夏は異常に暑かったから疲れていると言えばそれまでだが、たまにはビシッと締まった試合が見たいものだ。

それから阪神は金本をレギュラーからいい加減に外して欲しい、昨日の試合でもそうだ、三回の裏2アウトとはいえ二塁上のランナーはラミレス、これが浅いレフト前ヒットでスライディング無しで本塁帰還ではどうしようも無いだろう。お金を払ってみているファンにも失礼だし、対戦相手にも失礼だ、予定調和の勝利や得点など見ていて非常に気分が悪い。一秒先、一瞬先に何が起きるか分からないからスポーツは面白いのだ。

そんなわけであっと言う間に野球と俺の蜜月は終わってしまったがペナントは続く。三連勝で虫の息からは少し立ち直ったが、それでもチームの現状に対しては愚痴をいう気にもならない。巨人にはもう少しの奮起を期待する。





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Last updated  2010/08/23 05:00:36 PM
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