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2023年06月28日
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カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 先週に続いて、今週も食べ物の話題(笑)。
 しかも、先週と同じおにぎりの話題からまいります。

 6月1日木曜日
 東海ダービー当日の名古屋競馬場に、こんなキッチンカーが来ていました。



47市(ヨンナナイチ)  ​ HPはこちら
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 握りたてのおにぎりを出してくれるキッチンカーです。



 注文すると、こんな感じでご飯と具材を手に取って、目の前で握ってくれます。



 はい!アツアツのおにぎりのできあがり!!



 競馬観戦に、手軽に食べられるおにぎりは本当に便利。
 レース間隔の間に、馬見て、検討して、馬券買って、そしておにぎり、ですから(笑)。この「おにぎり」の部分にあんまり時間はかけられないだけに、なかなかほかに置き換えられないんですよね。

 おまけに、おいしい。
 お米もこだわりのお米を選び、炊飯や塩加減にも気を遣っているそうです。



 右がお店のオーナーの まさゆきさん  28歳
 ご夫婦で経営……ではなくて、左はお母様だそうです。
 時々「ご夫婦で」とお客さんに言われることがあると、お母様は若く見られて喜ぶとか(笑)。

​​​ 「元々はIT関係の企業に勤めていたのですが、3年ぐらい前に行政書士の資格を取って、方向転換しました。行政書士って、大抵の場合は開業してやっていくので。その行政書士の仕事の中で、様々な補助金申請のお手伝いをする機会があって、世の中の様々なケースに出会って、自分のも何かやってみようと思って始めました。」

 改めて、キッチンカーの事業を始める「動機」というのは、本当に千差万別、様々あるのだなと感じさせられます。まさゆきさんの場合は、人生の流れの中で出会う様々な物事に影響を受けながら、取り組んで行くものも変わっていく、というか発展していく。

 このキッチンカーは、去年の夏頃に始めようと思い立ち、そこから準備。
 1月に車が納車されて、2月に開業。
 準備には十分に時間をかけて、しかし思い立ったら一気に始めてしまうというのが、まさゆきさんの「取り組み方」みたい。



 メニューは日替わり。この日はおにぎり6種類
 そのほかに、地域名産の食べ物も売られています。

「学生時代に日本一周をした経験があり、そこで見聞きしたものを生かしたいと思いました。」

 日本中を回って出会った、それぞれの土地の食材や料理を積極的に取り入れているるとのこと。「47市」というお店の名前の「47」は都道府県の数が由来。いずれは、日本全国全ての都道府県の美味しいものをコンプリートさせたい!とのことでした。

「素材は極力国産のもので揃えようというコンセプトでやっています。この4ヶ月ぐらい色んなところで出させてもらって、当たる当たらないも含めていい勉強をさせてもらっていますね。」

 ​どういうところで出店させてもらうと収入に繋がるのか、繋がらないのか、など。気づきと発見の連続だそうです。

 例えば、よくある「マルシェ」のイベントだと、ほかに食材がたくさんあるので、おにぎりという商材だとなかなか売り上げはハネないらしくて。
 あれこれ場所を探しているうちに最近ヒットしているのは、名古屋市内の本屋さんの傍らにあるスペース。それも夕方に出すと、会社帰りの方々が「夕食作るの面倒だから」と買っていってくれるのだとか。キッチンカーってランチのイメージがありますけれども、試行錯誤している間に夕方の商機について発見があったそうです。


 この商売も軌道に乗ってきて、2ヶ月経った最近、お店を手伝うお母様に給料を出せるようになったとのこと。

 そのお母様にも話を聞いてみました。

「自分も、こういう飲食みたいなことはやってみたい気持ちはありました。うちはもう……みんな事後報告ですから(苦笑)。上に兄もいて、兄も会社を興しているんですけれども、それも事後報告」

 結局、何事をなすにも、そういう行動力なんでしょうね。
 そういうご兄弟に育てられたお母様がすごい。





 これからのことについても、まさゆきさんに聞いてみました。

「この店に関しては、名前の通り47都道府県の食材コンプリートを目指したいですね。いまレパートリーも研究して増やしていくところなんですけれども、意外と新商品開発の時間がなくて。」
​ 
 もうすこし広い意味での「これから」はどうなんだろう……

「自分は色んなことをやってみたいタイプなんですよね(笑)。行政書士仲間から仕事の流れの関係で農業とか、障害者施設関係の話が来たりしていて、それも興味はありますね。いまはこのキッチンカーを始めたところで、いまはやめるっていうつもりもありませんが、先々は様々なことを手がけていきたいとは常に思っています。」

 キッチンカー取材で、とってもエネルギーにあふれる方に出会うことが出来ました。
 まずは、またこのキッチンカーでお目に掛かりたいですし、また何かの縁で別のシーンでも行き会うことがあったら面白いな、と、心から思いました。

 47市(ヨンナナイチ)さん
 今日はごちそうさまでした!​
 もういっぺん ​ HPはこちら
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 さて、競馬の話題は、門別競馬場から。
 昨日6月27日火曜日に出かけてきました。

 会いたかった、この方に会ってきました。



 高知の ​多田羅誠也騎手​
 今月から8月末まで、門別に短期移籍で来ております。

​「2歳馬の調教を勉強したいと思って、門別に来ることにしました。来る時期が遅かったので、馬作りを一から、とはなりませんでしたけれども、それでも日々本当にいい勉強になっています。」​



 2歳馬について勉強したい。
 そのように思うようになった経緯について、彼はこんな風に話しました。

「高知でも、高知デビューの2歳馬が活躍するようになって来ました。賞金が高くなって、馬主さんが値段の高い、質の高い2歳馬を入れてくれるようにもなっているなかで、預かるこちらが2歳馬の扱い方育て方をもっと知らなければいけないと思いました。」

 いい馬に「巡り会う」だけでなく
 自分で強い馬を作っていく必要があると感じた

 そんな風に話す彼。
 門別滞在で早くも様々な気づきや発見があるようです。​​



「高知にいるとき、門別から来る2歳馬は『しっかりしている』という印象を持っていました。実際にこちらに来てみると、集団調教とか、調教で乗る距離とか、ペースとか、一つひとつのことについて『そういう感じで乗るんだ』という感触がありますね。」

 門別で所属するのは、これまで数々の名馬を育て上げ活躍させてきた「大御所」堂山芳則厩舎。知る人ぞ知る「堂山メソッド」をいまも貫き、坂路での調教が中心になった門別の中でも、コースでの調教を中心に据えた独特の調教方法を採っています。

「(堂山調教師とは)調教の前後、レースの前後でよくコミュニケーションを取りますよ。例えば、この馬でこの調教で、この感触では『負けるだろうな』と思ってレースに行っても、走ることがある、この調教方法と、馬の感触と、レースでの結果と、その『感覚』をもっと合わせて行きたいですね。」



​「例えば、馬場に入って、まず内馬場2周してそのあと本馬場1周とかで、トータル3000mとか4000mとか乗ったりするんですよね。これは高知で調教で乗る距離の倍です。こういう調教もあるんだなと思います。全部の馬に、そういう調教方法を当てはめるというわけではないけれど、自分の知らない調教方法をこうして得て、それを先々生かしていくことは出来ると思っています。」​



 最後に。今回の短期移籍での「目標」を聞いてみました。

「目標、うーん……学ぶこと、ですよね。レースの結果も、高知の人たちも周囲の人たちも注目されているっていうのはわかっているのですが……本当は、レースでの結果に拘りたくないんですよね。結果に拘りすぎると、ここで本当にやらなければいけないことが疎かになる気がするんです。」

 これまでの騎手人生の中で、結果に拘りすぎていたという気持ちもある、とも話した彼。

 本当に、彼らしい答えが返ってきたなと感じました。
​ 
 高知に帰ってからの仕事ぶりに注目してください、と話す、多田羅誠也騎手。
 とは言え、門別でも「あの」ガッツポーズを見たい気もするな……。

通算300勝 の区切りの勝利まで、昨日6月27日のレース終了時点で、 あと2 です。​


 この日のメインレースは、 日本で最初の2歳重賞・栄冠賞(1200m)
 フレッシュチャレンジ(新馬)のあとウィナーズチャレンジも連勝していたこの馬が、実に強い勝ち方を見せました。


ストリーム
 いま時期の2歳馬とは思えぬ巧みなレース運びで、道中は脚を溜め、直線でしっかりと脚を伸ばして差し切りました。



岩橋勇二騎手
 ゴールの瞬間には、小さく左手を握りしめたような……



 担当の厩務員さんと、喜びを分かち合う





 インタビューでの岩橋騎手

「狙って勝てたのが嬉しかった」 とまず話した彼。念願の栄冠賞初勝利。

「乗り慣らし……馴致から乗せて頂いていた馬で、すごく思い入れがある馬。」 と話したストリームとの勝利は、まさに馬と人の二人三脚で掴み取ったものでしょう。
 これが、門別の競馬なんですよね。



田中淳司調教師
 あれだけ多くの有力馬、活躍馬を出している彼も、栄冠賞はこれが3回目の優勝

 門別で競馬に携わっていれば、誰もが勝ちたい栄冠賞
 厩舎スタッフの皆さん方も含めて、とても大きな喜びなのでしょう。

 ストリームの今後については、 「ネクストスターを目指していきたい」 という話が出ました。
 そうか…… ネクストスター っていうキーワードが、これから各地で出てくる流れになるんですね。



 来週も、また門別の話かな。
 もうしばらく、北海道に留まってみます。





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最終更新日  2023年06月28日 11時17分04秒
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