里の種

里の種

2006/12/31
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カテゴリ: 記憶
子供の頃、家が新聞販売店をしていた為に、この時間はいつも忙しくしていた。昔は折り込みチラシを束ねる機械がなかったので、元旦の朝の大量のチラシは、大晦日のこの時間に家族全員で一つひとつ束ねなければいけなかった。それが僕の家の毎年の恒例行事だった。その作業が嫌で堪らなかった。けれど、今、こうして静かに年越しを迎えていると、あの忙しくて慌しく過ごした大晦日こそ、本当の年越しだったのかも知れないと思えてくる。

折り込みを束ねる指の逆剥けを絆創膏で守る年越し

折り込むとは祈り手向けることなるか人はそれぞれ祈り年越す

賑やかな昔のことを思いつつひとり酒飲み年忘れする

来る年を待つ人々の祈る声瞬くような天上の星





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最終更新日  2006/12/31 08:30:02 PM
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