里の種

里の種

2009/01/03
XML
カテゴリ: 記憶
子供の頃、泣き虫だった僕は、漠然とだけれど、人間には涙の袋壺のようなものがあって、それが涸れると、もう涙を流さなくなると思っていた。メソメソ泣きながらも、泣くことは恥ずかしいことだと思っていたので、こうして泣いているけれど、いつか涙が涸れて泣き虫ではなくなると信じていた。成長して確かに泣くことはなくなった。けれど、泣かなくなることで、大切ななにかを永遠に失ってしまったようにも感じている。

泣き虫の子供がひとり待っている魚影群れ立つ沖の舟人

日が陰る千両の実の成る庭の猫の寝床の平石の苔





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009/01/03 10:05:22 PM
コメント(0) | コメントを書く
[記憶] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: