里の種

里の種

2009/10/17
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カテゴリ: ひとりごと
開いた窓の下を、ギイギイ、と自転車をこぐ音が通り過ぎていった。夜の闇の中で、その音だけが、人間の意思を持つものとして残り、心は、しばらくその余韻を響かせていた。後はもう、虫の音ばかり。人間的なものの象徴として、自転車の軋む音が胸に残る。人はどういうこともなく、音だけでも、他人の存在を感じることで、孤独を紛らわせることが出来る。多くのいのちが鳴く虫の音と同じくらい、機械的な、ギイ、ギイ、という音に慰められる。

萩の花の零れ落ちても夜の道 霧降る里に棲むこと愉し





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最終更新日  2009/10/17 07:45:02 PM
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