里の種

里の種

2009/11/07
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カテゴリ: ひとりごと
台風の翌日、町の鎮守の八幡神社の森の杉の大木が折れていた。子供の頃の記憶。大木の裂け目は生々しく、若い樹の甘い香りを、まだ、辺り一面に漂わせているようだった。大人になって、町から離れると、鎮守の森が懐かしく思い出される。町を離れてしばらくして、切り倒された樹木が、木っ端ごと、翌朝には合して元に戻っている。そんな伝説があることを知った。それを知った後のこと、町に帰って八幡様に参ったとき、あの倒れた木はどの辺りかと探してみたけれど、どうしても見つからなかった。裂けた木はもう元に戻って、鬱蒼とした森の一部に還ったのだろうと思えた。

肌寒の夕暮れ間近コオロギの鳴く声絶えて花火する人





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最終更新日  2009/11/07 07:49:00 PM
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