テレビドラマの会話より
「ねえ、ヤマメとサクラマスって知ってる?」
「魚の?」
「そう、まったく同じサケ科の同種
それが成魚になると
ヤマメとサクラマスというふうに
違った名前で呼ばれる」
「どうしてですか?」
「川で育ったか海で育ったか」
「その違いで名前が変わるのですか?」
「そう、じゃあなぜ川と海それぞれ
違う場所で育つのか
それはね
稚魚時代の個体の強さに由来する
つまり、体が大きくて個体として強い稚魚は
生まれた場所でエサを得ることが出来るから
そのまま川で育つ
一方で体が小さくて弱い稚魚は
エサを求めて川を下り海に向かうんだ
海には川とは比べ物にならないくらいエサがあるからね」
そうして海で無事生き延びた稚魚は
川に残ったものより、はるかに大きく育つことができるんだ
川で育ったヤマメは最大でも30センチそこそこだけど
海育ちのサクラマスは50センチにもなる」
「大逆転ですね」
「そう大逆転」
この会話は運命の皮肉を教えてくれる。
小さくて弱いものが、大きくて強いものより勝ることもありうる