里の種

里の種

2025/04/12
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テレビドラマの会話より

「ねえ、ヤマメとサクラマスって知ってる?」

「魚の?」

「そう、まったく同じサケ科の同種

それが成魚になると

ヤマメとサクラマスというふうに

違った名前で呼ばれる」

「どうしてですか?」

「川で育ったか海で育ったか」

「その違いで名前が変わるのですか?」

「そう、じゃあなぜ川と海それぞれ

違う場所で育つのか

それはね

稚魚時代の個体の強さに由来する

つまり、体が大きくて個体として強い稚魚は

生まれた場所でエサを得ることが出来るから

そのまま川で育つ

一方で体が小さくて弱い稚魚は

エサを求めて川を下り海に向かうんだ

海には川とは比べ物にならないくらいエサがあるからね」

そうして海で無事生き延びた稚魚は

川に残ったものより、はるかに大きく育つことができるんだ

川で育ったヤマメは最大でも30センチそこそこだけど

海育ちのサクラマスは50センチにもなる」

「大逆転ですね」

「そう大逆転」



この会話は運命の皮肉を教えてくれる。

小さくて弱いものが、大きくて強いものより勝ることもありうる






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最終更新日  2025/04/12 10:10:10 AM
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