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積読流読たまに読む

★井田太郎「富士筑波という型の成立と展開」『國華』第1315号(平成17年5月)★

『國華』という雑誌は明治22年創刊で……高価なので買った試しがないのだが、お金持ちになったら定期購読してみたいもののひとつ(笑)。なんせ大判だし、図版が多い。
論文は頂戴したのだが、広い視野のもと、多くの資料を見ている。俳諧プロパーらしき若手研究者だが、美術がどうの文学がどうのというものは軽やかに越えて論じる大きさと、丁寧さがある。制度としての景物、の話だと思うのだが、ここ数年自分も抱えているその問題、非常に興味深かったし、でありながら手をつけ難かった問題。
ぽつぽつとそちらへ顔を向けた論考はあっても、制度としての景物を、たとえば漢文という制約を越えて論じた、こういった透視図には出会っていないような気がする。
では、そもそも、「景物」とは何か?問題が残るのだが、自分にはその解き明かしをするだけの度量はない。のでこの先に広がる論考を待つ。なにしろ、間違いなくおいしいところである。
そして、この問題につきまとわれる身には、ひとつのランドマーク的な意味を持つ論文となりそうである。
久々に、閉塞感から解き放たれて論文を読んだ気がする。論文自体に、インスパイアされる何かを感じる。ちょっといろんな感覚が目を覚ました感じ。
これを散文にも持ち込んだ話まで……聴きたいなぁ……
とにかく、こむずかしいことはともかく、そこにある物をシンプルに捉え、そして並べていった結果見えてきたものを丁寧に整理しているその労力には、感動する。
こういった作業は実に大切である。
しかし、シンプルなだけでないことは、一読・一見すればわかる。
自分のやっていることに繋がる!ということをさておいても、単純に、めっちゃ好きな、おもろい論考なので、機会があればぜひ。
さて、たとえば小学校や中学校の校歌には、どんな風景が織り込まれているだろう?
……てなわけで、めっちゃラブな論文。


【谷崎潤一郎歌・棟方志功板『歌々板画巻』中公文庫 2004.6.25(宝文館 昭和32.7刊)】

【伊藤大輔『思いもよらぬ空間芸術 金刀比羅の美術』小学館 2004.12.20】
 応挙の「瀑布古松図」を観に行きたい! ちなみに、“伊藤大輔”さんはぎょーさんいてますね……

【玉虫敏子『絵は語る13 酒井抱一筆 夏秋草図屏風――追憶の銀色』平凡社 1994.1.17】

【安原顯『ファイナル・カウントダウン ヤスケンの編集長日記』(清流出版 2003)】
余命一ヶ月、と言われたらどうするだろう、ということを考えさせられた本。
ちょうどこの本の絶筆の頃、週刊誌に余命記事が出た時に、安原さん(お嬢さん)にカードを送ったのを思い出したが、本人壮絶な人であったがために、ご家族は本当に大変だったのだろうな、とも思う。
しかし、生きる、ということはこういうことなんだろう、とは思った。最後まで走り続けるエネルギーがほしい、としみじみ思った。
やるだけのことはやる。あとは野となれ山となれ、なんだと。残るべきは残るべくして残り、消えるべきは消えるべくして消える。
お通夜もなんとなく不思議な空気だったなあ……

ちょうど今井さんががんで亡くなって数ヶ月だったこともあって、その亡くなる二ヶ月前までの生き様も見ていたし、いろんなことを考えたなあ、当時。
ヤスケンさん亡くなって、もう1年を過ぎたのだな……
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【吉見俊哉『博覧会の政治学』(中公新書 2000)】

鮮烈な本だったなあ……
……と全部過去形の感想。
なんせ最近読んでない。本。
吉見さんてすごい、と当時はみんなで隅々までしっかり読んだものだった。
私らの研究はこの本に拠るところ大、だったのだった……
もう10年経ったのか……
でも、名著は名著やし、まなざしを考える上では必読の書。
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【W.P.キンセラ/永井淳『アイオワ野球連盟』文芸春秋)】

そういえばえらい懐かしい本やなあ、ということで目に入った。装丁もきれいやったけど、かの「シューレス・ジョー」の後に買って読んだんだった。荒唐無稽で……フィールド・オブ・ドリームスのとうもろこし畑もやけど、やたら規格のでかい話がアメリカ小説っぽくて好きだった。洪水のでかさが違う……
たまにキンセラの世界には入り込みたくなる。
イチローについてのはまだ読んでないなあ。
アメリカの小説って久しく読んでないなあ。。。
読みたい……
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【越智正人『日本アイスホッケー人間伝 氷と友と男のアンソロジー』ベースボール・マガジン社1987.4.25】

数少ない日本のアイスホッケー界についての本。人間関係、戦後のホッケー界についてなど、他ではお目にかかれない内容。なにしろ、戦前は、野球選手がホッケーと掛け持ちしたりしてたそうで。面白い本なのだ。著者がジャビ番記者であったということを除けば・・・
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